カテゴリ:表現の自由への長い道距( 22 )

 今日のスポーツ新聞の何紙かで、長嶋茂雄と王貞治がパーティの席上で顔を合わせた写真が掲載された。
 しかし、奇妙なことにテレビでの映像は一切流れない。

 長嶋と王が同席するパーティということならば、メディアの注目を集めないはずがない。
 長嶋の「動く絵」を見なくて久しいが、要するに報道上の規制が敷かれているのであろう。

 別に、長嶋の「動く絵」を見て、彼の痛々しい姿を全国に晒すことを望んでいるわけではない。
 だが、ジャニーズ関係者によくみられるが、日頃弱者には遠慮気兼ねがないメディアが社会的影響力のある「強者」にはおもねる現象を死ぬほど見ている。

 別に、今のメディアに社会の木鐸なる役割は、全く期待していない。
 フジテレビ会長氏がほざくようなメディアに「公共性」などちゃんちゃらおかしい。
 ただ、そういう事象に「怒り」の感覚がすっかり麻痺してしまったことを実感するニュースだと思ったわけである。
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by foresight1974 | 2006-01-09 13:55 | 表現の自由への長い道距
 ネット上で毀誉褒貶されているマスメディアにも、まだ良質なジャーナリズムが残っている部分があると私は思っている。
 例えば、「NNNドキュメント」は各局の持ち回りで制作されているようだが、ビジネスベースにとても乗るとは思えないような、「社会の影」に光を当てたドキュメント番組を愚直に作り続けていて、個人的に好みの番組の一つである。

 今日、「米、アルジャジーラ爆撃を画策?=英首相の説得で回避-大衆紙」のニュースに接したとき、思い出したのは同番組のイラク戦争報道検証特集だった。
 NNNの報道関係者がスタジオに一同に会し、イラク戦争報道にまつわるジャーナリズムの問題点について真剣に議論を戦わせた番組の1コーナーに「メディアが攻撃された日」というテーマが設けられた。
 2003年4月8日、アルジャジーラ従軍記者が米軍の銃撃を受け死亡した事件は、事前にアメリカ軍に取材場所を通告していたにも関わらず起きた。そのことに対する怒りを率直に語ったアジアプレス記者のことを思い出した。

 今日のニュースがこの事件の真相を解く鍵になるものではない。
 だが、あの事件にもう一度光が当てられ、メディアの戦争報道について考える機会をもっと提供して欲しいと思っている。 
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by foresight1974 | 2005-11-25 22:30 | 表現の自由への長い道距
 最近、2ちゃんねるで「人権擁護法案反対スレッド」なるものがあちこちの板に乱立している。
 スレッドの乱立だけではなく、まとめサイトもいくつか作られているようで、それなりに反響もあるようである。(例えば「人権擁護法案BLOG(臨時)」: http://blog.newsch.net/home/zk1/ など)
 しかし、上記ブログの左上には「在日参政権絶対反対」の赤文字が見え、右上には「差別利権」なる文字が見える。もう、これだけでしらけてしまう。結論だけとはいえ、自分と意見を同じくする人間がこんな低劣な連中かと思うと、正直脱力してしまう。
 

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by foresight1974 | 2005-03-15 23:49 | 表現の自由への長い道距
 さて、NHKの番組改変問題について、チャット上のお喋りで重要な示唆を受けたので、それを書き記しておきたい。

 話がいささか抽象的になるので、ここで各紙社説を比較検討することによって具体的に明らかにしていこうと思う。

 そもそも、私は人間的好き嫌いというレベルでウヨク的人々は大嫌いである。まあ、マユツバものとして読んでいただければ結構なのであるが、この問題に対する彼らの主張はおおよそ以下の点に要約される。

1、そもそも番組自体が公平ではない
2、安倍氏らは「公平にやってくださいね」と言っただけで圧力はかけていない
3、NHKは自主的に番組の改変を行ったのであり、朝日の指摘は捏造

このうち1については、筆者の1月13日のブログ「安倍晋三の発言にかいま見える「公平を装った無知」(By foresight1974)に詳しいので反論を省略する。

 今日は、このうちの2と3の部分について以下、論じていくことにするが、産経新聞は安倍氏と心中するらしく、1の部分の指摘しかないので今回は取り上げない。また、日経社説は他紙と主張が重なっているので省略する。

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by foresight1974 | 2005-02-11 19:53 | 表現の自由への長い道距
 1月13日のブログでお話したNHK番組改変問題について、本日までに、全国主要5紙(読売、毎日、朝日、日経、おまけで産経も入れる)の社説が出揃った。ここで非常に興味深い現象が起きていることにお気づきだろうか。

 各紙の社説を一度読み比べていただきたい(産経はご熱心に2本書いているが)。各紙の論証が全て正しいと仮定しても矛盾がないのである。つまり、各紙の見解は全て同列に成り立ちうる見解となっているのだ。

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by foresight1974 | 2005-01-19 00:38 | 表現の自由への長い道距
 それはとても奇妙な光景に思えた。

 それは私自身は生放送ではなく、後で流れたビデオで確認したときだが、安倍晋三がいささかまくしたてるような口調で、「番組がひどい内容になっていると側聞していたので、NHKだから公平公正にちゃんとやって下さいねと言いました。」と語ったときだった。
 通常、一般市民ならオンエアまで知りえない内容を「側聞」とはいえ事前に知っていて、しかも「ひどい内容」とまで把握していたことを平然と口にすることに対する違和感もさることながら、何より、私が強い違和感を覚えたのは、「公平公正」という言葉を、それを彼がさも平然と、当然であるかのごとく言い放ったことだった。

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by foresight1974 | 2005-01-13 23:00 | 表現の自由への長い道距
 本人達には不本意かも知れないが、最近、2ちゃんねるのあるスレッドを定点的に見守っている。
 「外国人参政権を阻止するオフ」はすでに6スレッド目となり、臨時国会に提出された定住外国人に地方選挙権を与える法案への反対運動を進める人達の「たまり場」的存在となっている。
 しかしながら、当事者達の奮闘とはよそに、この問題が世論的に盛り上がりに欠けている。それはどうしたことだろうか?

 私がこの運動を知ってまず思い出したのは、「癒しのナショナリズム」という本のことだった。

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by foresight1974 | 2004-11-23 18:32 | 表現の自由への長い道距
 さて、しばらく多忙につきブログを休んでいた間に、新しい事実が判明したので、追加して記しておきたい。

 11月11日のアサヒ・コムによれば、11日発売号で釈明記事を掲載したという。この中で集英社と作者の本宮ひろ志氏は「資料の選択、検証に慎重さを欠いた」として、単行本化の際には、指摘されたうち計10ページを削除し、 計11ページを修正することを明らかにした。アサヒ・コムによれば南京大虐殺を描いた27ページのうち、21ページを修正するということだから、ほぼ全面的な書き直しといえる。

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by foresight1974 | 2004-11-14 17:37 | 表現の自由への長い道距
 さて、前回のブログ掲載の後も、この問題を調べているが、新たに分かったことがあるので、追加したい。

 前回のブログコメントで oneearth氏が指摘していたが、問題の部分に関し抗議を行ったのは、「集英社問題を考える地方議員の会」だけではなかったようである。
 まず、国粋主義的な姿勢でしられるCS放送「チャンネル桜」はこの連載を積極的に取り上げ、問題の部分を激しく非難していた。
 また、未確認の情報であるがどうも集英社側が訂正と謝罪を明らかにしたのは、右翼系新聞社「国民新聞」の記者西村修平氏が同社を訪問した際だったようである。「国民新聞」は、民族系右翼の暴力組織とのつながりも取り沙汰されるブラックジャーナリズムである。

 おそらく、これらの保守系・右翼系圧力団体の行動は一体の、連動した動きではない。歴史認識のような問題は、彼らにとっての存在意義、アイデンティティに関わる問題であると同時に、彼らの商売にとっての「書き入れ時」でもある。

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by foresight1974 | 2004-10-20 08:50 | 表現の自由への長い道距
(つづき)

 この事件の集英社の対応の意図について、いくつか推測出来る。
 まず、集英社に対して、表面化している以外の圧力がかかっている可能性。一応、可能性としては考えられるが、現時点ではそのようなことを間接的にも推測させるようなことはない。
 次に、集英社が「弱者を演じている」可能性。つまり、自分達が不当な圧力を受けて屈した被害者を演じることで、世間の同情と批判の矛先を圧力をかけてきた側に向けさせることであるが、そうだとしても、本宮の漫画の訂正は避けられないことになる。そのような「工作」を本宮が受け入れるとは考えにくい。
 最後に、これが最も考えられると思っているが、本宮自身が自ら「間違っている」と抗議を受け入れた可能性である。自分が知る限り、本宮がこうした微妙な問題について、極端にどちらかのポジションを取った、というような話を聞いたことが無い。いたってニュートラルな立場だったはずである。今回問題となっている「国が燃える」についても、内容を見る限りどちらかに偏ったというより、単に「悪いことは悪い」というポジションだと思われる。

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by foresight1974 | 2004-10-18 00:00 | 表現の自由への長い道距

Let's think about day-to-day topics.


by foresight1974