「THE BIG ISSUE日本版」第50号レビュー
2006年 06月 18日
ホームレスの仕事作りを支援する雑誌「THE BIG ISSUE日本版」は、第50号記念号において、ゲスト編集長に慶應義塾大学教員の小熊英二を迎え、「今、日本という社会で生きること」という特集を組んだ。ステレオタイプな社会評論に流されず、多様な価値観を問い直してきた小熊らしい企画だ。
冒頭の小熊のインタビューも面白いが、小熊と問題意識を共有している7人のゲストも多彩だ。雨宮処凛のような社会的にはレアな存在もいるが、後藤和智や中島岳史など、小熊の「次」に続く論客達のインタビューは読み応えがある。
彼らを思想的に「リベラル」といった括り方をすることは、本人達にかなりの違和感があるだろう。だが、この国の民主主義や言論空間が衰退の危機に瀕している中、彼らのような多様な価値観の「守り手」の存在は、これから貴重な存在になっていくのではないだろうか。
冒頭の小熊のインタビューも面白いが、小熊と問題意識を共有している7人のゲストも多彩だ。雨宮処凛のような社会的にはレアな存在もいるが、後藤和智や中島岳史など、小熊の「次」に続く論客達のインタビューは読み応えがある。
彼らを思想的に「リベラル」といった括り方をすることは、本人達にかなりの違和感があるだろう。だが、この国の民主主義や言論空間が衰退の危機に瀕している中、彼らのような多様な価値観の「守り手」の存在は、これから貴重な存在になっていくのではないだろうか。
by foresight1974
| 2006-06-18 18:09
| 書評・鑑賞