ライブドア強制捜査「江戸の仇は長崎で討たれたか?」

 まさか検察官も六本木ヒルズとやらをのぞいてみたくて来たわけではあるまい。
 今回の強制捜査が発端となって、ライブドアの一連の騒動が大型経済事件に発展することはほぼ確実となった。特捜部の捜査が堀江自身の逮捕につながるかは未だ不明であるが、何人かの逮捕者が出ることはほぼ確実である。

 だが、当ブログとその前につけていた日記で再三指摘してきたが、官僚の力の源泉は「江戸の仇を長崎で討つ」ことが可能なほどの強大な監督権限である。(しかも、その不始末の責任を実質的に取らされることはほとんどない)
 別に検察官諸氏の正義感にケチをつけるつもりはないが、今回の強制捜査で「誰が得をするのか」という視点を持つことは健全な態度であろう。

 ライブドアの企業買収にまつわる錬金術、そして、イーバンク問題などの数々の買収劇の騒動。いずれは、コーポレートガバナンスの歴史教科書に載せられることになるのであろうが、盗聴騒ぎやら異常な株式分割やら、合法性はともかく社会常識から逸脱する行いは図抜けていた。
 ライブドアのようなネット企業では人材の入れ替わりが激しい。東京地検へのタレコミは昨秋だったと報じられているが、その告発者をライブドアが特定することはきわめて難しいだろう。
 
 しかし、自民党が昨秋の選挙で堀江を「公認」しなかったことは偶然であろうか?
 また、ここ数年政治家を逮捕していない特捜部。リクルート事件以来、大型経済事件では敗北の山を築いている。近年の「手柄」も、独自の捜査力というよりは、国税庁などの「もらいもの」の成果である。
 国税庁-金融庁-検察。。。霞が関の官僚たちの虚々実々について語ることはほとんど邪推に等しい作業であるが、彼らと政治家たち、「権力のエスタブリッシュメント」たちに何らかの手打ちがあったのか、常に疑惑がつきまとう。

 いずれにせよ、ライブドアが法を破ったというのならば、裁きがあってしかるべきことである。
 その点に遠慮があってはならないのだけれど。
by foresight1974 | 2006-01-17 03:28 | 正義の手続を考える

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