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foresightの憲法哲学(14)「首相靖国参拝訴訟の各紙社説について」

 今日、新聞各紙は昨日の大阪高裁判決に関する社説をそろって取り上げた。大まかにいうと判決に好意的なのが朝日、毎日、日経。批判的なのが読売、産経という分かりやすい展開となっている。

 この問題を正しく理解したいと思われる方は、本日全ての社説に目を通すことをお勧めする。ただし、どの社説が「正しいか」などと、ゆめゆめ思わないように。基本的に、どの社説も自己に有利に論説を展開するために、自己に不利な事実には徹底的に触れていないからである。こんなレベルの低い議論で「社会の木鐸」を気取るとは、せせら笑うほかないが、当人たちは意外と真剣なのであろう。

 ただし、間違ってならないことがある。大阪高裁判決に否定的な読売、産経の両紙は、ともに「傍論の憲法判断」に踏み込んだことを批判しているが、前日の東京高裁判決も実は「傍論の憲法判断」で首相の参拝行為を「私的行為」と認定しているのである。もし、彼らの論理を徹底するならば、東京高裁における首相参拝の法的判断も「傍論の判断」として批判するべきであろう。両紙はこの点で一貫性を欠いているのだ。

 読売など、こうしたご都合主義的憲法論を恥じらいもなく開陳しておいて、よくもまあ「憲法改正案」などと披瀝したものである。恥を知るべきであろう。
by foresight1974 | 2005-10-01 23:50 | 憲法哲学

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