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 1月13日のブログでお話したNHK番組改変問題について、本日までに、全国主要5紙(読売、毎日、朝日、日経、おまけで産経も入れる)の社説が出揃った。ここで非常に興味深い現象が起きていることにお気づきだろうか。

 各紙の社説を一度読み比べていただきたい(産経はご熱心に2本書いているが)。各紙の論証が全て正しいと仮定しても矛盾がないのである。つまり、各紙の見解は全て同列に成り立ちうる見解となっているのだ。

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by foresight1974 | 2005-01-19 00:38 | 表現の自由への長い道距
 それはとても奇妙な光景に思えた。

 それは私自身は生放送ではなく、後で流れたビデオで確認したときだが、安倍晋三がいささかまくしたてるような口調で、「番組がひどい内容になっていると側聞していたので、NHKだから公平公正にちゃんとやって下さいねと言いました。」と語ったときだった。
 通常、一般市民ならオンエアまで知りえない内容を「側聞」とはいえ事前に知っていて、しかも「ひどい内容」とまで把握していたことを平然と口にすることに対する違和感もさることながら、何より、私が強い違和感を覚えたのは、「公平公正」という言葉を、それを彼がさも平然と、当然であるかのごとく言い放ったことだった。

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by foresight1974 | 2005-01-13 23:00 | 表現の自由への長い道距
 さて、しばらく多忙につきブログを休んでいた間に、新しい事実が判明したので、追加して記しておきたい。

 11月11日のアサヒ・コムによれば、11日発売号で釈明記事を掲載したという。この中で集英社と作者の本宮ひろ志氏は「資料の選択、検証に慎重さを欠いた」として、単行本化の際には、指摘されたうち計10ページを削除し、 計11ページを修正することを明らかにした。アサヒ・コムによれば南京大虐殺を描いた27ページのうち、21ページを修正するということだから、ほぼ全面的な書き直しといえる。

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by foresight1974 | 2004-11-14 17:37 | 表現の自由への長い道距
 さて、前回のブログ掲載の後も、この問題を調べているが、新たに分かったことがあるので、追加したい。

 前回のブログコメントで oneearth氏が指摘していたが、問題の部分に関し抗議を行ったのは、「集英社問題を考える地方議員の会」だけではなかったようである。
 まず、国粋主義的な姿勢でしられるCS放送「チャンネル桜」はこの連載を積極的に取り上げ、問題の部分を激しく非難していた。
 また、未確認の情報であるがどうも集英社側が訂正と謝罪を明らかにしたのは、右翼系新聞社「国民新聞」の記者西村修平氏が同社を訪問した際だったようである。「国民新聞」は、民族系右翼の暴力組織とのつながりも取り沙汰されるブラックジャーナリズムである。

 おそらく、これらの保守系・右翼系圧力団体の行動は一体の、連動した動きではない。歴史認識のような問題は、彼らにとっての存在意義、アイデンティティに関わる問題であると同時に、彼らの商売にとっての「書き入れ時」でもある。

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by foresight1974 | 2004-10-20 08:50 | 表現の自由への長い道距
(つづき)

 この事件の集英社の対応の意図について、いくつか推測出来る。
 まず、集英社に対して、表面化している以外の圧力がかかっている可能性。一応、可能性としては考えられるが、現時点ではそのようなことを間接的にも推測させるようなことはない。
 次に、集英社が「弱者を演じている」可能性。つまり、自分達が不当な圧力を受けて屈した被害者を演じることで、世間の同情と批判の矛先を圧力をかけてきた側に向けさせることであるが、そうだとしても、本宮の漫画の訂正は避けられないことになる。そのような「工作」を本宮が受け入れるとは考えにくい。
 最後に、これが最も考えられると思っているが、本宮自身が自ら「間違っている」と抗議を受け入れた可能性である。自分が知る限り、本宮がこうした微妙な問題について、極端にどちらかのポジションを取った、というような話を聞いたことが無い。いたってニュートラルな立場だったはずである。今回問題となっている「国が燃える」についても、内容を見る限りどちらかに偏ったというより、単に「悪いことは悪い」というポジションだと思われる。

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by foresight1974 | 2004-10-18 00:00 | 表現の自由への長い道距
 さて、ここでこの事件に関する事実経過をもう1度確認しておきたい。

 「国が燃える」は02年11月から連載が始まり、若き商工官僚・本多勇介の半生を通して、昭和期前半の日本を描いている。問題となった回は9月16日発売号と22日発売号で、旧日本軍が南京市民を大量虐殺したいわゆる「南京大虐殺」を取り上げている。

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by foresight1974 | 2004-10-17 18:27 | 表現の自由への長い道距
 集英社が発行していた漫画雑誌「ヤングジャンプ」に連載されていた、本宮ひろ志の漫画「国が燃える」が南京大虐殺に触れた描写に抗議が殺到し、休載に追い込まれた。

 「国が燃える」は、連載が始まった当初から、1930年代から始まる日本の悪質な侵略行為についてかなりの文献を引用しながら描いており、右翼や保守論壇からいずれ批判される問題になるだろう、とは思っていた。だが、正直、私は集英社がここまで弱腰であるとは思っていなかった。それは意外であった。

 しかし、南京大虐殺が「あったもの」(国際的には「あった」ということで決着しているが)として描いたことが気に入らないから、「許されない(連載中止せよ)」、という態度はいかがなものだろう。

 私がその話を聞いて思ったのは、4年前に扶桑社が新しい歴史教科書を編纂していたときに、韓国政府や中国政府が教科書として検定合格しないように政治的な圧力をかけてきた問題と二重写しに見えた、ということだ。

 右翼・保守論壇がなぜ南京大虐殺を批判できるか。それは皮肉にも「南京大虐殺があった」という主張に言論の自由が認められるからである。論理的に「ある」という主張が成立・あるいはその社会でその主張の自由を保障されなければ、当然それに対する批判は成立しえないからである。「ない」と信じている頭の固い御仁の逆鱗に触れたかどうかは知らないが、「ある」という主張を亡き者にしようというのは、自らを谷底に突き落とす愚行であることに自覚はないようである。

 結局は、「好き嫌い感覚」で愛国ゴッコをやっているウヨたちが、特高よろしく自分と異なる見解の著作に圧力をかけたということだ。おもちゃ屋の前の駄々っ子のやることである。ウヨの醜い幼稚さ、しつけのなってないワガママが露になった事件であった。
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by foresight1974 | 2004-10-15 07:21 | 表現の自由への長い道距

Let's think about day-to-day topics.


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