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 参院選の分析が各報道機関によってなされているが、おおむね「民主に期待して入れたわけではないが、自民党にお灸をすえた」という趣旨で一致しているようだ。
 その分析の是非は後回しにするとして、今回は、「お灸をすえる」ことすら期待されなかった、社民党、共産党の「護憲ニ政党」の退潮に触れておきたい。

 国政選挙において「憲法問題」を重視して投票する方は、改憲への批判の受け皿として社民党や共産党への投票を検討されるであろう。
 だが、残念ながら今回も両党は議席を減らし、いよいよ退潮が決定的となってきた。

 その原因は何だろうか?
 憲法改正問題への国民の無関心だろうか?確かに各種世論調査において、有権者が重視する政策課題で「憲法問題」は下位にランキングされることが多い。そのため、護憲を旗印にしている両党が、与党批判の受け皿になりにくかったという面は否定できない。
 だが、原因はそれだけだろうか?
 かなりの推論を重ねる話になるが、真の原因はこの両党の「内部」にあると思えてならない。しかも、病理は深刻なのではないだろうか。

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by foresight1974 | 2007-08-09 01:01 | サイレント政治・社会評論
突然ですが、以下の2つのコミュニティを開設しました。

「戦 争 反 対」
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2452654

「癒しのナショナリズム」
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2452685

気が向いたらご参加ください。
よろしくお願いしまーす。
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by foresight1974 | 2007-07-28 22:12 | ブロガーたちの人生
 (3)のつづき
 ということで。。。で終わっては、鏡氏とTSUNAMI氏に大変申し訳がないので、ちゃんと続きを書きます。(笑)

 ことわっておくが、私が回答するのは、鏡氏の問題設定そのものではない。
 氏の問いに答えるならば、「ない」と答えるか、「たくさんある」と答えるほかないからである。
 しかし、鏡氏の問題設定の意図を合理的に解釈するならば、「新たに9条を支える思想的根拠を生み出すとしたら何か?」という問いを設定し、回答を試みる意義はあると思う。

 そこで、以下に述べることは、私が憲法9条に込めたいと思っている、現時点では私の個人的な理念にすぎないことをお断りしておく。
 すでに長々と書いているように、憲法9条の理念をこのように「発展」させたところで、国民の多数が「イヤだ」といってしまえばそれだけのものにすぎない。

 新たに9条を支える思想的根拠とは何か?
 それは、人間の尊厳を擁護する手段的権利という意味での、平和的生存権である。

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by foresight1974 | 2007-01-17 21:27 | 9条問題
第一に、「憲法と平和」とくれば、憲法に反する自衛力の保持を断固糾弾し、その一日も早い完全廃棄と理想の平和国家建設を目指すべきだという剛毅にして高邁なるお考えの方もおられようが、そういう方には本書は全く向いていない。
(長谷部恭男「憲法と平和を問いなおす」ちくま新書)


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by foresight1974 | 2007-01-15 20:39 | 9条問題
小熊:・・・「戦後民主主義」と呼ばれるようなものがなぜあれほど楽天的なヒューマニズムを語ったのか、転向したといわれる人たちがなぜあのようなものを書いたのか、自分が納得できるまで追いかけてみたかった。
 最初は、戦争の影の巨大さを、(「民主と愛国」で)あそこまで主題にして据える予定はなかったんです。いろいろ調べているうちに、これが最大の背景になっていることがだんだんわかってきた。戦争中の醜悪な体験は、みんな語りたがらない話だったので、表面的には目立たないけれど、どの戦後思想を読んでも断片のように出てくる。それがだんだんと集まって一つの像をなしてきて、これを最初に置かないと話が成立しないと分かったわけです。
(小熊英二「対話の回路・戦後思想の巨大なタペストリー」新曜社)


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by foresight1974 | 2007-01-14 22:45 | 9条問題
今沢:たとえば、この喫茶店は普通の喫茶店よりも、音楽を大音量でかけるでしょう。
小熊:今沢さんは、本当にいろんなジャンルの音楽を自分で聞いて選んで、曲順まで指定して流していますよね。私もそれが魅力でこの喫茶店に通っている。
今沢:ところが、スタッフに「店内で音楽を途切れさせるんじゃない」といっただけで、すごいことになるんですね。「途切れさせなければいいんでしょう」となっちゃう。
小熊:なるほど。
今沢:それで一言じゃわからないだろうと思って、たとえばそれをもっと細かい文章にして、マニュアルみたいにしたとするでしょう。そうすると、今度は、それに僕が規定されちゃうんですよね。
小熊:自分がつくった物語に自縄自縛になっちゃうわけですね。
(中略)
今沢:結局、最後には面倒くさくなって、スタッフにはもう「メニューをちゃんとつくれ。」とか「店を開けてくれてさえいればいい。」とかくらいしか、言えなくなってくるんですよね。
小熊:なるほど。
今沢:そうなると、そのスタッフが、やる気があるかどうかで左右されちゃう。
(小熊英二「対話の回路・秘密の喫茶店」より 新曜社)


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by foresight1974 | 2007-01-13 19:10 | 9条問題
 さて、前回では愛敬浩二が「改憲問題」(ちくま新書)で示した「絶対平和主義のリアリズム」の要点を説明した。
 もう一度敷衍すると、愛敬が同書で引用した憲法学者・樋口陽一の以下の言葉に尽きることになる。

 戦後憲法学は「非現実的」という非難に耐えながら、その解釈論を維持してきた。・・・・・・その際、過小に見てはならないのは、そういう「非現実的」な解釈論があり、また、それと同じ見地に立つ政治的・社会的勢力・・・・・・があったからこそ、その抑止力の効果を含めて、現在かくあるような「現実」が形成されてきたのだ、という事実である。


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by foresight1974 | 2007-01-03 16:35 | 憲法哲学
 来年の通常国会で大詰めの審議を迎える、憲法改正の手続を定める国民投票法に投票日前のテレビCM禁止規定が盛り込まれることになった。有力な案は投票日7日前からテレビ・ラジオ放送ともに全面的に禁止となる。

 興味深いのは、自民党案だけではなく民主党も賛成しており、社民党も理解を示しているということだ。改憲派は、批判のCMが直前まで流されることを恐れており、護憲派は、資金力で圧倒する護憲派のCMキャンペーンが直前まで大量に流されることを恐れている。
 要は、テレビの影響力を双方とも恐れているのだ。

 それでは問う。
 そこまで批判やキャンペーンを恐れる憲法改正ってなに?護憲てなんだい?
 批判に耐えられない憲法改正ならいらないし、キャンペーンで改正される憲法ならば、国民にととっては「所詮はその程度」ということではないか?郵政解散などという八百長にまんまと引っかかるような国民には、立憲主義など高嶺の花ということではないか?
 などと、シニカルな疑問がいくつも浮かんでくる。

 15秒しかないテレビCMでは、それほど多くのことを伝えられるわけではなく、意味がないという意見もある。確かにネット広告などが発達し、CM省略の録画技術が発達している現在において、広告効果は大いに疑問がある。

 だが、問題はそういうことではない。
 憲法改正の国民投票という、民主主義の決定で最も重要な手続で、どれだけ多様な意見を国民に伝えられるか、ということだろう。
 発想としては、消耗を避けるための自主規制ではなく、双方が平等に意見広告を流せる公的な保障制度だろう。

 憲法改正は、護憲派と改憲派のデスマッチなのだ。
 1週間も前からタオルを投げるような規制など無用である。
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by foresight1974 | 2007-01-02 10:47 | 表現の自由への長い道距
 いろいろあった今年もあとわずかになった。
 防衛庁が省に昇格し、自衛隊法も改悪され、教育基本法も改悪されるなど、憲法改正への「露払い」が着々と進んでいる。
 批判はいろいろあるが、世論の趨勢とは誤った方向に流れていること自体を押し止めることは非常に困難である。

 今年、個人的には「改憲後」の自分の思想的立ち位置をどうするべきか、そんなことを考えていた。
 例えば、教育基本法が改悪された後も改悪前の教育基本法の「精神」を強調するというのは、政略的には非現実的であろう。もちろん、現状追認はあってはならない。悪法を受け入れるべきでもない。
 ならば、どうするべきか?

 その答えの一つが、表題に掲げた「リベラリズムの再構築」である。憲法が改悪されようと、自衛隊員がアメリカ様の下請けで甲斐甲斐しく働こうと、安倍晋三が靖国神社で手を合わせようと、教師が日の丸に敬意を払わないという言いがかりをつけられようと、それに抗弁できる普遍的な思考が、これからは必要になるだろう。
 もちろん、憲法改悪阻止を諦めるには時期尚早であろう。だが、愛敬浩二が「改憲問題」で指摘したように、圧倒的な改憲勢力が「現実的な」憲法骨抜き策と、将来の改憲の二兎を追っているとするならば、それに対応した発想もまた、求められるはずである。

 リベラリズムの再構築自体は、私の知性には手に余る作業である。
 だが、近年の憲法学者たち―長谷部恭男、松井茂記、愛敬浩二、安念潤司らの思考をフォローしたうえで、独自のアイデアを盛り込んでいく。
 憲法が改正されようとされまいと、教育基本法が改悪されようとされまいと、立憲主義の理念、基本的人権の普遍性、人間の安全保障、真の国民主権を後世に伝えていく作業を、「リベラリズムの法的思考」の中に表現できればと思っている。それはそれで、なかなか楽しい作業ではないだろうか。
 こんな世知辛い世の中でも、楽しみを見つけるということは、とても大切なことである。

 いろいろありましたが、それではみなさん、よいお年を。
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by foresight1974 | 2006-12-30 17:40 | サイレント政治・社会評論
 さて、前回までは一般に流布している改憲派の「現実主義」は、考えられているほど「現実的」ではないということを論じてきた。

 では、護憲派の典型的主張と考えられている「絶対的平和主義」による憲法9条擁護論―自衛隊や日米安保による安全保障システムを否定する考え―は、「非現実的」なのだろうか?

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by foresight1974 | 2006-12-10 08:29 | 憲法哲学

Let's think about day-to-day topics.


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