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 【バグダッド=岩田智雄】イラクの首都バグダッドで、米軍の掃討作戦や武装勢力のテロ攻撃の陰でイラク人社会からも国際社会からも見捨てられ、すさんだ暮らしに身を沈めている青少年たちがいる。彼らはサダム・フセイン政権の弾圧や度重なる戦争で家族を失い、廃虚となっている雑居ビルの地下室に集まってきた。そんな“ストリート・チルドレン”に、北海道千歳市出身の日本人女性、高遠菜穂子さん(三三)が単身、救いの手を差し伸べている。
(産経新聞/2004年1月6日/北海道千歳市出身・高遠菜穂子さん(33)・バグダッドで少年たちを単身救済・「医者でもない私ができることを」より)


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by foresight1974 | 2010-03-04 00:12 | サイレント政治・社会評論
 「神学論争はやめよう」という議論は、政府解釈を骨抜きにして解釈改憲をさらに進めることで、軍事法制の整備に関する支配層の「思惑」を実現する手法だといえる。(中略)妙なネーミングだが、「法解釈をする気のない解釈改憲論」と呼べるだろう。
 他方、解釈改憲最悪論は、神学論争をこれ以上続けるべきではないので、明文改憲をするべきと論ずる議論である。この意味で、神学論争批判と解釈改憲最悪論は「神学論争はやめよう」という主張を共有していながらも、その処方箋は一見、正反対である。前者は解釈改憲を提唱し、後者は明文改憲を提唱するのだから。
 しかし、すでに指摘したとおり、軍事大国化を熱望する人びとは、解釈改憲のさらなる濫用と明文改憲の実現という二兎を追っている。よって、現代改憲状況の下では、神学論争批判と解釈改憲最悪論は共犯関係にある。
 (愛敬浩二「改憲問題」ちくま新書)


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by foresight1974 | 2009-05-03 10:41 | 9条問題
航空幕僚長更迭 田母神空将が3日付けで定年退職
11月3日21時5分配信 毎日新聞


 防衛省は3日、歴史認識に関し政府見解に反する論文を公表して航空幕僚長から航空幕僚監部付に更迭された田母神俊雄空将(60)を、同日付で定年退職とする人事を発表した。政府は国会審議や外交に与える影響を最小限に食い止める方針で、論文発覚からわずか3日後の異例の退職人事は早期の「幕引き」が狙いとみられる。


 すでに2週間前になる記事について今さら論評めいたコラムを書くのは多忙なゆえであるが、久々に頭が真っ白になるというか、頭がガクガクするような話に出くわした。

 論文をネットで閲覧し、まずその短さに吃驚。
 そして、これだけの短文にも関わらず、きちんとした日本語の文章として成立していない、「最優秀作品」の文章力に失笑した。(報道によれば、この懸賞論文の主催者と当人はよほど親しかったようであるから、最初から出来レースであったのであろう)
 だが、自衛官の中で最も有能で、最も「リアリスト」であらねばならないポジションにいた人物と知って戦慄したのである。

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by foresight1974 | 2008-11-16 23:52 | 9条問題
「おじい、おばあは重い口を開き、苦しい過去を教えてくれました。悲惨な集団自決があったことを」
「うそを真実と言わないでください。私たちは真実を学びたい。そして、次の世代の子供たちに真実を伝えたいのです」
「たとえ醜くても真実を知りたい、学びたい、伝えたい」
―教科書検定意見撤回を求める県民大会での高校生の挨拶より―


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by foresight1974 | 2007-10-07 13:34 | 表現の自由への長い道距
 1995年、沖縄は怒りに燃えていた。
 同年9月に発生した米兵による少女暴行事件は、その残忍な手口もさることながら、日米地位協定の不当な取り決めにより、容疑者の迅速な引渡しが行われなかったことが、県民の怒りに火をつけた。
 10月に宜野湾市で開かれた抗議集会に集まった県民は8万5千人。
 沖縄の怒りは時の政府を動かし、劇的な普天間基地返還合意に至ることになる。

 あれから12年。
 沖縄は、ふたたび怒りに燃えている。

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by foresight1974 | 2007-10-05 01:38 | 表現の自由への長い道距
 9月に召集されると予想される臨時国会の最大の論争点が、テロ対策特措法の延長問題であることは疑いないであろう。

 2002年9月11日に発生したアメリカ同時多発テロに対して、日本が、アメリカの対テロ軍事行動を支援するための法律である。実際には、米国のアフガニスタン報復攻撃の後方支援に当たっている。
 11月1日に期限が切れる予定だが、過去4回延長がされている。政府・与党は延長を主張しているが、過去4回反対してきた野党は、参議院で否決する構えを見せている。

 この法律の延長の妥当性については機会を改めて述べることにして、今回は、テロ特措法延長問題を考える意義について記しておきたい。

 この問題が持ち上がったとき、頭に浮かんだ論文がある。慶應義塾大学助教授・小熊英二「対話の回路」の中に収録されている論文「戦後日本のナショナリズム・スパイラル」だ。

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by foresight1974 | 2007-08-18 21:59 | 9条問題
ラーダービノード・パール
 A級戦犯を裁いた東京裁判(極東国際軍事裁判)において、被告人全員の無罪を主張したインド人判事。
 9人の判事が構成した多数意見に対し、個別意見(一般にはパール判決書と呼ばれる)において、東京裁判が依拠した「平和に対する罪」「人道に対する罪」が事後法であるとしたうえで、訴因とされた被告人全員の共同謀議が成立しないと主張した。
 しかし、彼がなぜこのような結論に至ったのか、正確に分析された書物はほとんど存在しなかった。1400頁に及ぶ個別意見書は難解であり、そのロジックがほとんど紹介されなかったうえ、後年、パールを偶像崇拝する保守派によって、主張が捻じ曲げられたからだ。

 ヒンドゥー・ナショナリズム研究で期待されている若手研究者、北海道大学准教授・中島岳史が著した「パール判事・東京裁判批判と絶対平和主義」(白水社)は、非暴力主義・絶対平和主義者(ガンジー主義者)であり、世界連邦建設運動の中心的人物でもあったパールの生涯を正確に追い、田中正明、小林よしのりらの右派によるご都合主義的「日本無罪論」=パール論の主張の欺瞞性を暴いた好著である。

 本作品は、パールと下中彌三郎を記念した建てられた、パール下中記念館の衝撃的な記述から始まる。

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 掃除やメンテナンスがなされた形跡は全くなく、ショーケースや手すりは、すっかり埃をかぶっている。証明は壊れ、床には落ち葉がたまっている。全体的にかび臭く、隙間風は冷たい。
 見学する人はほとんどいないのであろう。展示品は手入れされず、ひどく痛んでいる。写真にはカビが生え、展示プレートは剥がれ落ちている。
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 これが、靖国神社に顕彰碑まで建てられている人物が、政治的に利用されつくした末路である。

 パールの生涯は、非カーストで貧しい生い立ちからの立身出世となるまで。そして、法学者としての地位が確立し、東京裁判を経て、妥協なきガンジー主義者として、その理想を説いて回る後半で構成されている。

 作品の最大の山場である、パール個別意見に関する記述には驚かされる。著者の過去の作品は、主に文化的・社会学的な研究が多く、法学的研究がほとんどみられないが、法律用語も正確に用いられており、パールのロジックが要領よく、しかも完璧に再現されている。

 作品のテーマがパールの生涯自体に当てられているため、残念なことに、この個別意見がなぜ、保守派の賞賛に浴することになったのか、その経緯は今ひとつ明らかではない。
 リベラル派の研究者の多くが指摘している通り、パールは被告人全員を無罪とする一方、日本の戦争責任には容赦のない批判を浴びせている。南京大虐殺については「証拠は圧倒的に存在する」とし、その他の残虐行為を20以上指摘したうえで、「鬼畜の性格を持っている」と断じた。そのうえで通例の戦争犯罪の実行行為者に対する処罰は「正当である」とすら述べているのである。パールが東京裁判で問題にしたのは、あくまで行為当時、戦争指導者を法的に処罰することが可能かどうかであり、その点で被告人全員の無罪を主張していたに過ぎない。「日本無罪論」では断じてないのである。
 だが、松井石根、板垣征四郎、東条英機らの不興を買いそうな表現が多々見られるにも関わらず、彼らは狂喜し、時世の歌によみ、刑場の露と消えたのである。

 パールはその後、3度来日し、その度に自己のガンジー主義を強く訴えている。再軍備に反対し、平和憲法を擁護し、アメリカからの真の独立を、それこそ何度も説いて回ったのである。
 だが、非暴力主義を捨てた母国と同じく、冷戦の激化とともに日本は再軍備。そして対米従属路線を深め、パールは裏切られていく。世界連邦建設メンバーであった田中は、「日本無罪論」の中で、パールが戦時中日本を批判した部分のほとんどを削除した。政治姿勢に共感し、「首相になればいい」とまで言った岸信介は、安保改定を推し進めていく。
 
 パール晩年の主要な演説である「無言の演説」。病をおして、500人以上の聴衆の前で無言で合掌し続けた姿勢は大きな感動を呼び、後年保守派が偶像崇拝するうえでのエピソードの一つとなった。
 だが、その後の取材に応えたパールは悲観的だ。「国の最高方針決定者たちは、国家民族の運命を、あいも変わらず残酷にもてあそんでいるのです」「広島と長崎の原爆投下は、ただ不吉な破壊の日を迎え入れたに過ぎないかに見えます」―。
 ガンジー主義者としての妥協なき生涯の終わり。「長いものに巻かれていく日本」に対する諦観があったというのは、言いすぎだろうか。

 田中正明はパールの死後も、東条英機を悲劇の主人公として描かれ、自らも企画に参加した映画「プライド」の制作において、パール判決書を都合よく利用している。
 だが、これに激怒した息子のプロサント・パールは抗議の記事を地元紙に掲載。インド社会に大きなショックを与えた。

 このパールの子孫たちに、今度、参議院選挙で大敗したショック覚めやらぬ総理大臣・安倍晋三が面会するという。祖父の岸信介が首相であったとき、勲章をパールに授与した縁があってのことであろう。「美しい国」の総理大臣と、ガンジー主義者の子孫たちのやりとりは見物である。

※パールの名前は、中島の著作にならって表記した。
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by foresight1974 | 2007-08-15 23:34 | 書評・鑑賞
突然ですが、以下の2つのコミュニティを開設しました。

「戦 争 反 対」
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2452654

「癒しのナショナリズム」
http://mixi.jp/view_community.pl?id=2452685

気が向いたらご参加ください。
よろしくお願いしまーす。
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by foresight1974 | 2007-07-28 22:12 | ブロガーたちの人生
(この記事は、カフェグローブのNews板に投稿しました。)
雑感です。雑感にしては長いです。笑

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by foresight1974 | 2007-07-03 18:52 | サイレント政治・社会評論
 まあ、私は安倍晋三をいう男に心から侮蔑していますし、この内閣が空中分解していくのが楽しみでなりませんが、書くべきことをきちんと書かないと気がすまないのでね。

 以下、雑感です。

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by foresight1974 | 2007-07-03 18:48 | サイレント政治・社会評論

Let's think about day-to-day topics.


by foresight1974