あせって不可せん。頭を悪くしては不可せん。根気ずくでお出でなさい。世の中は根気の前に頭を下げる事を知っていますが、火花の前には一瞬の記憶しか与えてくれません。うんうん死ぬまで押すのです。それだけです。決して相手を拵えてそれを押しちゃ不可せん。相手はいくらでも後から後からと出て来ます。そうしてわれわれを悩ませます。牛は超然として押していくのです。何を押すかと聞くなら申します。人間を押すのです。文士を押すのではありません。
(1916年8月24日付 夏目漱石から芥川龍之介・久米正雄に宛てた手紙)


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# by foresight1974 | 2014-09-14 00:27 | 9条問題
【要旨】
会社が、C型肝炎に罹患して長期治療を継続していた従業員の衛生管理情報の引継ぎを怠ったため、転勤後の職場の上司において、当該従業員の転勤直後の入院治療を非難したり長期のインターフェロン治療を要することにつき退職を示唆したりした言動が、インターフェロンの副作用等とともに当該従業員のうつ病発症の要因となったとして、会社の安全配慮義務違反が認められたが、右安全配慮義務違反とうつ病発症から約2年3か月後の自殺との相当因果関係は否定された事例。(大阪地判平成22年2月15日/日本通運(うつ病自殺)事件/判時2097号98頁/判タ1331号187頁)
(衣笠葉子「従業員のうつ病発症についての使用者の安全配慮義務」民商146巻2号85頁より)


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# by foresight1974 | 2012-08-23 20:14 | 働く人々の「権利」を考える
 「戦争体験」は多様である。
 改めて、そう実感する番組だった。

「dear hiroshima~ワンピースの写真が北米市民に投げかけた波紋~」
( http://www.nhk.or.jp/war-peace )

 広島で被爆し亡くなった少女らの遺品を撮影した写真展が、カナダ・バンクーバーで開かれた。
 てっきり、原爆問題に関心のある方ばかりが関心があるのかと思いきや、実に多様な背景を持った人々が集ったのだった。
 先住民として原爆開発の犠牲になった人、祖国の内戦に想いを馳せた人、広島が出身の日本人女性と結婚した人―。

 白い空間の中に静かに飾られた写真は、ただ、眺めているだけで人の心の奥深くに眠っている“静謐な感情”を呼び覚ましてくる。
 雄弁でもなく、圧倒的な威圧でもなく、峻厳さでもない。
 ただ、そこに飾られたワンピースの遺品の写真が、それを着ていた少女に降りかかった悲劇の痛ましさに、黙って心を寄せたくなる、そんな想いに捉われてしまう。

 戦後67年と報道される。
 だが、それは“日本”の場合に限っていえることである。
 なぜなら、海外に出たら67年も戦争をせずにきた国の方が稀だからである。
 写真展が開かれたバンクーバーのあるカナダもここ数年、アフガニスタンで多くの犠牲を払ってきた。
 
 そして、67年はただ単に幸運に恵まれた、というだけではなく、痛ましい悲劇の記憶をどう次の世代に引き継いでいくのか、という極めて困難な問題を突きつける。
 
 ETV特集「沖縄戦 心の傷~戦後67年 初の大規模調査~」
 http://www.nhk.or.jp/etv21c/file/2012/0812.html

 は、このことを考えるうえで、重い一撃を見る者に与える作品だった。
 これほど、苛烈な記憶を刷り込まれた者が、自身の戦争体験を語るということが、いかに激痛を強いるものか。これほどの痛みを伴うものなのか。

 戦争の記憶を引き継ぐ重要性はわかりつつも、自分の体験について口が重くなる、というのはよく聞く話であるが、その記憶の苛烈さに重いを馳せるとき、勇気をもって口を開いた体験者の語りがいかに尊いものであるか、改めて学ばされる。

 小熊英二が「民主と愛国」で活写したように、戦争体験はその後の日本の戦後思想に決定的な影響を与えている。
 戦争体験を学ぶということは、決して過去の記憶を保存するということだけではない。
 今の時代の流れに向かい合うということでもある。

 今年も、竹島・尖閣諸島・靖国神社で低劣な愛国パフォーマンスがまたも繰り広げられた。
 そんな時だからこそ、「静かに考える-Thinking Quietly-」。
を忘れずにいたいと思うのである。
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# by foresight1974 | 2012-08-22 20:17 | 9条問題
三月廿九日 [十年]

日本海内 竹島外一島を版図外と定む

 内務省伺

 竹島所轄の儀に付 島根県より別紙伺出取調候処 該島の儀は元禄五年朝鮮人入島以来 別紙書類に摘採する如く 元禄九年正月 第一号旧政府評議の旨意に依り 二号訳官ヘ達書 三号該国来柬 四号本邦回答及ひ口上書等の如く則元禄十二年に至り夫々往復相済 本邦関係無之相聞候へとも版図の取捨は重大の事件に付 別紙書類相添 為念此段相伺候也

三月十七日 内務

 (朱書)伺の趣 竹島外一島の儀 本邦関係無之儀と可相心得事

三月二十九日
(明治10年/1877年・太政官 竹島外一島版図外指令)


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# by foresight1974 | 2012-08-13 22:41 | 国際法の旅
 バブル崩壊以降、幾度となく改正を繰り返してきた会社法が、新法施行5年にして早くも改正の俎上に載せられている。
 会社法改正は、日本のコーポレートガバナンスのシステムが迷走してきた歴史でもある。
あるときは資本金の制度が強化されたと思ったら、最低資本金すら撤廃され、監査役の機能が強化されたと思ったら、それすら不要になる“自由な”組織設計が可能になったりした。
 そして、迷走は今回も繰り返された。
 今回の改正に至る、政府・民主党の動向と企業側の意見を取りまとめている日本経団連の動きについて、一言ずつ書き記しておきたい。

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# by foresight1974 | 2012-08-04 22:50 | 企業統治の公共精神
以下の会話は、当時社会的に大きな衝撃を与えた「女子高生コンクリート詰め殺人事件」において、「週刊文春」が加害者の少年の氏名を実名で報道したことを題材にしたものである。
主人公の桑田義雄は、同事件と同様の強姦殺人事件において、加害者の少年たちを検察庁に逆送致していた。そこに、実名報道に踏み切った「週刊文潮」記者・久里が接触してくる。
逆送致に踏み切った判事なら好意的なコメントがもらえるはず。。。という久里の甘い読みは外れ、桑田から思わぬ反駁を受けることになる。

桑田義雄:
「何のために、誰のために…………実名報道をするんでしょうか?」

久里:
「そ、そりゃあ……被害者のことを考えると……、それに社会的意義も…」

桑田:
「実名報道をしたって、被害者は救われないでしょう…………
加害者の側は本人だけでなく、その家族も罪人のように眺められる……」

久里:
「でもあの場合、少年の親にも責任はあるでしょう」

桑田:
「だからと言って、親や兄弟、親戚が社会的に抹殺されていいんですか。
つながりのある誰かが罪を犯せば、
そういう人達も苦しみを受けて仕方ないのでしょうか。」

久里:
「しかし……
小さな子供たちのやったことではない。
分別あって当然の人間が、やったことなんですよ。」

(ここでテレビ画面に切り替わる)

テレビに出演していた「週刊文潮」編集長:
「加害者の人権が大事だと、被害者の親御さんの前で言えるのでしょうか。
それに……婦女暴行ができる人間は、少年と呼べないんじゃないでしょうか。
だから我々は彼らを大人として扱い、実名報道に踏み切りました……」

(ここで再び花壇の前の2人に)

桑田:
「私は大人の場合だって、実名報道は間違いだと思います。
彼らはまだ被疑者ですよ。」

久里:
「そ……それじゃ世論は許しませんよ。」

桑田:
「もし冤罪と分かったら、マスコミはどうします?
あわてて警察や検察庁を批判しても、取り返しがつかないんですよ……」

久里:
「………………」

(再びテレビ画面)

編集長:
「私は、理想を追っているわけではありません。
実名報道で、似たような予備軍を阻止できるかもしれない。
たとえジャーナリズムにその資格はなくても、
現実的な効果があると思います。」

インタビュアー:
「法が手ぬるいからマスコミがやるわけですね?」

編集長:
「………そう言っていいと思います。」

(また花壇の前の2人に戻る)

久里:
「あいつら、随分むごいこと、をやったんですよ。だから……」

桑田:
「だから?」

久里:
「つ……つまり……」

桑田:
「マスコミが天罰を下すんですか?」

久里:
「……………」

(マンガ「家栽の人」第3巻「ユリ」より 毛利甚八・魚戸おさむ/小学館)

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# by foresight1974 | 2012-07-29 23:56 | サイレント政治・社会評論
民主主義社会の成熟度はどこで測られるべきか?
私は、価値観の異なる意見がどれだけ許容されているか?に尽きると思う。
それはただたんに1つの意見として存在しているだけではない。
「そのような意見がどうして存在するのか?」ということを、
相手に考えさせる機会、そして義務を負わせることも含まれる。

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# by foresight1974 | 2012-02-26 16:58 | 表現の自由への長い道距

ポピュリズムとの対峙

「維新の会」幹部の「衆院200議席目標」 国政進出どこまでやる気なのか
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120125-00000003-jct-soci

橋下徹、石原慎太郎らが新党結成を目指しているそうである。

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# by foresight1974 | 2012-01-29 15:15 | サイレント政治・社会評論

自由な社会の試練

(同時多発テロの現場近くに―と、いっても2ブロック離れていて今まで問題にされていなかったが―モスクを建設しないことは)「思いやり」という主張の本質がイスラム教への偏見という理不尽なものであることを理解すれば、現行の予定地にモスクを建てていけない理由はない。あの場所で以前から祈りを続けているイスラム教徒らに対して、自分たちの本能的な嫌悪感を鎮めるために生活を変えるよう求めるのは間違っている。私たちは嫌悪感を乗り越えることができるし、乗り越えるべきだ。
(ウィリアム・サレタン「モスク建設反対論の薄っぺらな本音」 ニューズウィーク日本版オフィシャルサイト2010年8月24日)

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# by foresight1974 | 2010-09-12 09:20 | サイレント政治・社会評論
「大東亜戦争」下の総動員態勢がひきおこした、クダラナイこと、知っていても役に立たないこと、人類の運命にとってはどうでもよいことを厳選して収集しました。なにとぞご笑覧のほど、よろしくお願い申し上げます。
虚構の皇国blogより)


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# by foresight1974 | 2010-08-15 15:29 | 9条問題

Let's think about day-to-day topics.


by foresight1974