ある講演で加藤周一は、「わたしがイスラエル人ならば、たとえ公衆衛生の犠牲においても『専守防衛』の防衛というところに全力を挙げたかもしれない」と述べている。周知のとおり、加藤は「九条の会」の呼びかけ人の一人である。ならば、この発言は「加藤らしくない」発言なのだろうか。私はそうは思わない。私も、もし自分がイスラエル人ならば、絶対平和主義ではなく、軍隊を保持しつつ、「軍縮」と「外交」の必要性を訴えると思う。
(愛敬浩二「改憲問題」ちくま新書)


More
[PR]
# by foresight1974 | 2015-08-02 11:42 | 9条問題
(続き)
 ここで、私と同じ疑問をお持ちであろう方が、慶応大学教授・山元一である。フランス憲法学を主な研究フィールドとしている彼が、「THE PAGE」に寄せたインタビュー(聞き手:関田真也)の中で、違憲論への違和感を次のように表明している。


More
[PR]
# by foresight1974 | 2015-07-25 22:07 | 9条問題
 五月三日のある有力紙の社説に、こういうことが載っていました。あるシンポジウムで私が話したことが、マクラになっていました。およそ憲法というものをつくる目的、憲法を中心にして世の中を組み立てていく立憲主義という考え方の根本は、国民の意思によって権力を縛るところにあるということ、これは憲法教科書の最初に出てくる基本の基本です。そのことと関連して、私は、大日本帝国憲法制定にかかわる会議で伊藤博文が「そもそも憲法を設くる趣旨は、第一、君権を制限し、第二、臣民の権利を保全することにある」と語っていたことに触れました。
(中略)
 ところでこの社説は、私が伊藤の議論を紹介すると「会場に静かな波紋が広がりました」、というふうに、そのときの情景を書きとめてくれました。静かな波紋が広がるというのは、「おや?そうだったのか、意外にも」という感じを示す表現でしょう。
(中略)
 実は、前後して別のある新聞に私のインタビューが載りました。それを見てくださったある地方有力紙の幹部の記者が、こういう葉書を寄せてくださったのです。「憲法とは国民が権力を縛るものだという極めてピュアな問題提起を新鮮に思いました」、というのです。
 この二つの反応は、私に改めて、憲法学者は今まで何をしてきたのだろうか、ということを考えさせました。
(「いま、憲法は「時代遅れ」か (主権)と(人権)のための弁明」樋口陽一/平凡社)


More
[PR]
# by foresight1974 | 2015-07-19 23:19 | 9条問題
終わってみればドイツ完勝。
ギリシャの債務問題を巡る交渉で勝ち取ったモノはゼロ。というよりゼロよりヒドイ。
とはいうものの、長い目でみればギリシャに好ましい変化をもたらすだろうから、正しいのはドイツであることは明らか。
それでもドイツは恨まれる。


More
[PR]
# by foresight1974 | 2015-07-19 10:28 | サイレント政治・社会評論
投資上は全くのノーポジションで越週しているので、完全に野次馬根性で眺めているが、ギリシャの債務問題は、今度こそ、今度こそ最大の山場に差し掛かろうとしている。

国民投票の結果に後押しされて、てっきり強気に出ると思われていたギリシャ首相・チプラスは、1週間で結果を反故にするかのような手のひらを返し、反緊縮策の承認の最大の難関と思われていたギリシャ議会での承認に、予想外の圧倒的多数で成功した事で、今までは「無能」のレッテルから「策士」「強か」という評価まで出てくる始末で、世人の心の移ろいやすさにただただ呆れるばかりである。

が、それにしてはチプラスの対応は余りにもちぐはぐではないだろうか。


More
[PR]
# by foresight1974 | 2015-07-12 17:53 | サイレント政治・社会評論
 1648年、30年戦争に疲弊しきったヨーロッパ各国は、ドイツのミュンスターでウェストファリア条約(ヴェストファーレン条約)を締結した。カトリックとプロテスタントの血みどろの宗教戦争に終止符が打たれ、相互の領土尊重と内政不干渉を約することになったが、主権国家が成立していなかったこの当時、ミュンスターに派遣された使節は148に上ったという。
 列強各国の均衡と抑制によって維持されようとした平和はしかし、40年ほどしか続かない。1600年代後半には早くも南米の植民地支配をめぐる衝突が発生し、1700年初頭の北欧諸国での戦争、そしてフランス革命以降のナポレオン戦争によって完全に崩壊する。

 時は350年ほど移り、1992年11月にマーストリヒト条約が発効し、EUが誕生する。第2次世界大戦の惨禍と陰惨な東西対立を乗り越え、ヨーロッパを二度と戦場にしないという平和的な理想を掲げて誕生した時の加盟国は12。現在は28か国で構成されている。
 ハナシをまとめる当事者は随分と減った。しかし、それでもやはりヨーロッパはまとまらない。



More
[PR]
# by foresight1974 | 2015-07-06 01:26 | サイレント政治・社会評論
「稲山さんの海は、巨艦が行く大海原ですけれど、海といえば湘南の海しか浮かばない人たちもいるんですよ。」(喜文康隆「さらば渋沢資本主義」フォーサイト2000年7月号 ※小倉昌男の言葉より)


More
[PR]
# by foresight1974 | 2015-05-24 11:31 | 企業統治の公共精神
「(自衛隊誘致は)産業と考えている」
「配備に伴い町民に50万円ずつ配りたい」
「防衛は国が考えることで、知ったことではない」
(与那国島町長/外間守吉の発言とされる)


More
[PR]
# by foresight1974 | 2015-05-03 19:45 | 9条問題
「憲法と平和」とくれば、憲法に反する自衛力の保持を断固糾弾し、その一日も早い完全廃棄と理想の平和国家建設を目指すべきだという剛毅にして高邁なるお考えの方もおられようが、そういう方に本書は全く向いていない。
(長谷部恭男「憲法と平和を問いなおす」ちくま新書)


More
[PR]
# by foresight1974 | 2015-03-01 12:17 | 9条問題
「いつになったら、貴様らはこれが戦争だということを理解するんだ?」
(福井晴敏「亡国のイージス」)


More
[PR]
# by foresight1974 | 2015-02-01 07:16 | 9条問題

Let's think about day-to-day topics.


by foresight1974