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 ネット上で毀誉褒貶されているマスメディアにも、まだ良質なジャーナリズムが残っている部分があると私は思っている。
 例えば、「NNNドキュメント」は各局の持ち回りで制作されているようだが、ビジネスベースにとても乗るとは思えないような、「社会の影」に光を当てたドキュメント番組を愚直に作り続けていて、個人的に好みの番組の一つである。

 今日、「米、アルジャジーラ爆撃を画策?=英首相の説得で回避-大衆紙」のニュースに接したとき、思い出したのは同番組のイラク戦争報道検証特集だった。
 NNNの報道関係者がスタジオに一同に会し、イラク戦争報道にまつわるジャーナリズムの問題点について真剣に議論を戦わせた番組の1コーナーに「メディアが攻撃された日」というテーマが設けられた。
 2003年4月8日、アルジャジーラ従軍記者が米軍の銃撃を受け死亡した事件は、事前にアメリカ軍に取材場所を通告していたにも関わらず起きた。そのことに対する怒りを率直に語ったアジアプレス記者のことを思い出した。

 今日のニュースがこの事件の真相を解く鍵になるものではない。
 だが、あの事件にもう一度光が当てられ、メディアの戦争報道について考える機会をもっと提供して欲しいと思っている。 
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by foresight1974 | 2005-11-25 22:30 | 表現の自由への長い道距
 みずほフィナンシャルグループのシステム・トラブル騒動は、古い世代の頭にかすかに残っていた「興銀のよさを残して欲しい」という郷愁をかき消してしまった。日本興行銀行の魅力は「コーポレート銀行」という仕組みにあったのではない。それぞれの人材のなかに埋め込まれた起業家精神にあったのだ。それを誰も理解しなくなったとき、「名前」だけではなくその「実体」もなくなった。それどころか「さらば興銀」と惜別の歌をうたう人さえ見当たらない。
 興銀は消えた。そして誰もいなくなったのである。
(キ文康隆「経済報道解読ノート9・惜別の歌もうたわれず消えていった興銀」Foresight2002年5月号 新潮社)


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by foresight1974 | 2005-11-23 23:28 | 企業統治の公共精神
非嫡出子の戸籍記載訴訟、夫婦側の敗訴確定
婚姻届を出さずに事実婚した東京都武蔵野市の夫婦と娘が「戸籍の続柄欄に嫡出子と非嫡出子を区別して記載するのは憲法違反」などとして、国に損害賠償を求めた訴訟の上告審で、最高裁第2小法廷(今井功裁判長)は18日、請求を棄却した二審判決を支持し、夫婦側の上告を退ける決定をした。夫婦らの敗訴が確定した。
日本経済新聞電子版2005年11月18日


F:
全く無意味な判決であることをきちんと記しておきたい。
もし、この判決ニュースだけを読んで「日本ではこうした婚外子差別がまだ残っているんだなあ」と思われた方がいらっしゃるなら、それは間違いである。

なぜなら、同記事にもあるとおりすでにこの訴訟の一審判決後、法務省は戸籍法施行規則を改正し、非嫡出子と嫡出子の記載を同一のものに改めているからである。

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by foresight1974 | 2005-11-19 13:47 | 憲法哲学
東京・六本木で9月、知人のイラン人男性の背中を刃物で切りけがをさせたとして、殺人未遂罪などで起訴されたイラン人のアリ・モザファリ被告(28)について、東京地裁(三好幹夫裁判長)は17日、公判前整理手続きを実施した。同地裁では初。(2005年11月17日京都新聞電子版


今月、刑事訴訟法改正に伴い導入された制度は、さっそくいくつかの裁判所で実施されている。報道で確認した限りでは、今のところ外国人が被告人になった事件で実施されているようである。外国人の場合は、事案によっては公判中に強制送還の処分が下される場合があり、迅速な審理実現の要請が強いからだろう。

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by foresight1974 | 2005-11-18 06:59 | 正義の手続を考える
-ネット流出で原告逆転敗訴賠償の1審取り消し-(京都新聞電子版2005年11月11日)

北海道警の巡査が捜査関係書類をインターネットに流出させたため精神的苦痛を被ったとして、北海道江別市の男性(20)が道に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、札幌高裁は11日、道に40万円の支払いを命じた1審判決を取り消し、男性の訴えを退けた。


F:
どこの国にもダメな裁判官も法律家もいるし、また、昨今のネットのバカウヨ連中のような短絡的な裁判批判にも一切与しないが、この判決はひどすぎる。

これが民間会社であったならば、自宅に仕事を持ち帰えった従業員の監督責任を免れることは絶対にありえない。
高速の常時接続が発達した日本のネット社会、特に忙しい業界の場合、メールで営業用の資料を送って、自宅で仕事をやっつけた経験を誰しもお持ちのはずである。
そのようなことが簡単に可能になっているから、各社とも就業規則やコンプライアンスマニュアルで私物としてのノートPCの持込を制限したり、またメモリースティックなどで自宅に資料を持ち帰ることを厳しく禁じているのだ。

立証責任の問題などもあろうが、裁判所はもう少し事件の全体構造をきちんと読み取ってから判決を下すべきであろう。
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by foresight1974 | 2005-11-14 22:31 | 正義の手続を考える
この裁判の行方は注目される。

-派遣社員の長男の事故死 両親が賠償を求めて提訴-(朝日新聞電子版2005年11月10日)

派遣社員の長男が派遣先の工場で作業中に死亡したのは、工場側が安全対策を怠ったためだとして、両親が9日、工場と人材派遣会社に1億4200万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。派遣社員が事故に遭った場合、派遣元や派遣先はどう責任を負うべきなのか――。派遣社員となる若者が増える中、安全への取り組みが遅れている実態が浮かび上がっている。


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by foresight1974 | 2005-11-10 22:16 | 働く人々の「権利」を考える
 今回からいよいよ佳境の部分、敵対的買収に対する防衛策の法的問題について論じていきたい。
 買収防衛策といっても法律上の制度から事実上の制度まで様々な手法があり、全てを論じることを試みるとそれだけで一冊の本が出来上がってしまう。
 そこで、今回はその中でポピュラーなものを中心に論じていくこととする。また、最近の法制度の改正に合わせ、次回は新会社法での買収防衛策について論じることにしたい。

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by foresight1974 | 2005-11-08 21:38 | 企業統治の公共精神
NTTドコモ、ユーザー利用料金の下落に歯止め--ただし総収入は下方修正」(CNET 2005年10月28日)

NTTドコモがタワーレコードの筆頭株主に,楽曲配信の時期は未定」(nikkeibp.jp 2005年11月7日)

この二つのニュースはNTTドコモが、新しい成長エンジンの模索を急いでいることを示している。

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by foresight1974 | 2005-11-07 21:11 | 企業統治の公共精神
 最近ずっとチャットにマンネリ化していて、自分でやっていてすごく惰性的なものを感じていたところでしたが、新たなSN(ソーシャル・ネットワーク)に誘われたので移籍することにしました。

 移籍先は非公開とさせていただきます。また、全く異なるIDで利用しているので、私にとても近い人でない限り、探してもおそらく見つからないでしょう。

 移籍先では、今までの政治・法律論とは全く違うこと(かなりプライベートなことも含む)も書いてますし、自分がやっている「本当の仕事」についても書いていますので、補足されたくないのです。なにとぞご容赦ください。

 ここのブログはずっと続けて書いていこうと思っています。

 正直、YAHOOチャットではかなりの「はったり」をかましていたことは事実です。それはかなり親しい人にも同様に対応してきました。
 世の中狭いものだと思っていたので、適当に嘘をまぜておかないといずれ「個人としてのforesight1974」を補足されることを恐れていたからです。

 YAHOOチャットを利用して5年くらいになるかと思います。その間いろんな出会いがあり、貴重な勉強の場でもありました。今でも話せば勉強になる人はいます。しかし、その数は確実に減ってきており、個人的なもどかしさをずっと感じていました。
 チャットとか2ちゃんねるとかいうネットの表現技術に個人的には、頭打ち感を抱いていました。
 今のSNもいずれそうなっていくでしょう。そのときはまた新しい表現技術に移っていくでしょうし、そのときにはまた私のHNも変わっているかもしれません。
 
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by foresight1974 | 2005-11-04 05:01 | ブロガーたちの人生

Let's think about day-to-day topics.


by foresight1974