カテゴリ:9条問題( 25 )

第一に、「憲法と平和」とくれば、憲法に反する自衛力の保持を断固糾弾し、その一日も早い完全廃棄と理想の平和国家建設を目指すべきだという剛毅にして高邁なるお考えの方もおられようが、そういう方には本書は全く向いていない。
(長谷部恭男「憲法と平和を問いなおす」ちくま新書)


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by foresight1974 | 2007-01-15 20:39 | 9条問題
小熊:・・・「戦後民主主義」と呼ばれるようなものがなぜあれほど楽天的なヒューマニズムを語ったのか、転向したといわれる人たちがなぜあのようなものを書いたのか、自分が納得できるまで追いかけてみたかった。
 最初は、戦争の影の巨大さを、(「民主と愛国」で)あそこまで主題にして据える予定はなかったんです。いろいろ調べているうちに、これが最大の背景になっていることがだんだんわかってきた。戦争中の醜悪な体験は、みんな語りたがらない話だったので、表面的には目立たないけれど、どの戦後思想を読んでも断片のように出てくる。それがだんだんと集まって一つの像をなしてきて、これを最初に置かないと話が成立しないと分かったわけです。
(小熊英二「対話の回路・戦後思想の巨大なタペストリー」新曜社)


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by foresight1974 | 2007-01-14 22:45 | 9条問題
今沢:たとえば、この喫茶店は普通の喫茶店よりも、音楽を大音量でかけるでしょう。
小熊:今沢さんは、本当にいろんなジャンルの音楽を自分で聞いて選んで、曲順まで指定して流していますよね。私もそれが魅力でこの喫茶店に通っている。
今沢:ところが、スタッフに「店内で音楽を途切れさせるんじゃない」といっただけで、すごいことになるんですね。「途切れさせなければいいんでしょう」となっちゃう。
小熊:なるほど。
今沢:それで一言じゃわからないだろうと思って、たとえばそれをもっと細かい文章にして、マニュアルみたいにしたとするでしょう。そうすると、今度は、それに僕が規定されちゃうんですよね。
小熊:自分がつくった物語に自縄自縛になっちゃうわけですね。
(中略)
今沢:結局、最後には面倒くさくなって、スタッフにはもう「メニューをちゃんとつくれ。」とか「店を開けてくれてさえいればいい。」とかくらいしか、言えなくなってくるんですよね。
小熊:なるほど。
今沢:そうなると、そのスタッフが、やる気があるかどうかで左右されちゃう。
(小熊英二「対話の回路・秘密の喫茶店」より 新曜社)


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by foresight1974 | 2007-01-13 19:10 | 9条問題
(以下の文章は、本日、カフェグローブのNews板に掲載したものです。

F:
まずは、以下のやる気マンマンの記事をお読みいただきたい。
全国平均の購読率が数パーセントという新聞が考えた、「有権者の健全な国防意識」という、無残な妄想である。

平成18年10月18日付・産経新聞「産経抄」

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by foresight1974 | 2006-11-05 22:45 | 9条問題

臨検に関する憲法解釈

「臨検」とは、国際法上、船舶を拿捕(だほ)する際、その理由の有無を確かめるために船舶の書類を検査することをいいます。

国家権力の行使にあたりますが、実際には様々な種類のものがあり、海上保安庁の臨検もあれば、労働基準監督署の臨検もあるので、当然のことながら、「平時の臨検」もあるわけです。

今回の北朝鮮核実験に対する国連安全保障理事会の決議に含まれる「臨検」は、その中で最も強い態様のものと考えられ、「有事の臨検」といえます。
日本がそれを実施した場合、9条2項に定める「交戦権」の行使に該当しないかが問題になります。

これについては、長沼訴訟第1審判決(札幌地判昭48・9・7)が「交戦権」の解釈について、一般に広く「戦争をなす」権利と考えるのではなく、国際法上の交戦権の行使として、敵の兵力を殺傷、破壊したり、都市を攻撃したり、占領地に軍政をしいたり、中立国に対しても一定の条件の下に船舶を臨検、拿捕し、また、その貨物の没収したりする権利の総称をいうと判示し、臨検は交戦権の行使にあたると考えています。
この考えを学説上の支持者が多いので、通説的見解と考えられます。

つまり、臨検も場合によっては憲法違反になります。
臨検に関する政府答弁で、「強制にならない」という修飾のうえで臨検の可否が語られるのは、こうした判例を意識したものです。強制のない臨検は、交戦権に当たらないという論法です。

安倍政権ですら、憲法9条の呪縛と抑止力から逃れられないのですよね。
憲法9条が機能している一面といえます。
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by foresight1974 | 2006-10-14 22:16 | 9条問題

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