カテゴリ:働く人々の「幸せ」を考える( 2 )

後半25分。胸の悪くなる気持ちを抑えながら眺めていた。
昨晩放送された「ガイアの夜明け・できる新卒を採れ」で、何とも頭の痛くなる二つの会社の「話題の人材系ビジネス会社」がご登場された。
人材総合サービス中堅・インテリジェンスと人材コンサルティング会社のワイ・キューブである。

最初に登場したのは、もうすでに「ベンチャー」という企業規模ではないインテリジェンスの採用マン。
ただ単に、サークルの新入生勧誘のノリで採用活動をしているだけの人物を、「伝説の採用マン」に祭り上げるテレビ東京の編集能力に脱帽、と皮肉を言うことも簡単だが、この前半のエピソードで学ぶべきことは、学生という生き物がいかに社会を見る目に欠け、付け入ることが簡単な存在か、という現実なのであろう。さすがに、上原が用いる、そして業界では広く知られた「面接の手の内」をご開帳とはならなかったが、オープンで熱い会社というを、視聴者に植えつけることには十分成功しただろう。

後半には、もっと胸の悪くなる光景がテレビの中で展開された。
新卒採用コンサルティング会社のワイ・キューブにコンサルティングを依頼した、ある中小企業経営者の奮闘である。

おそらくは、経理のケの字も、ファシリティ・マネジメントのファの字も知らないであろう、「ペーペーのクソガキ二匹」に引越せだの制服を辞めろだの言われて難渋している社長を見て、コンサルティングと詐欺師は紙一重の世界に生きている、と改めて認識した。

このビデオをあの二人にもう一度、10年後に見せてあげたい。
あの時の無邪気な言葉が恥ずかしくならないのか?と。

そして、その責任はあの二人にあるだけではなく、事ここに至るまで人事採用の重要性に思いいたらず、好景気の今ごろになって人事採用に悩む経営者の先見性のなさと無知にあるのだ。

インテリジェンスの鎌田、ワイ・キューブの安田。二人の経営者は個人のレベルで測る限り、魅力的な人物であることに異論はない。だが、ここで問うべきは彼ら個人の魅力ではなく、彼らが作り上げた会社で働くことが、入ってくる学生を本当に幸せにするのか?この会社に新卒採用という会社の重大事を託すことが、果して正しい経営判断か?ということだ。
テレビで見た限り、この二社が学生たちや新卒採用に悩む経営者に対して、その点の説明責任を果たした形跡はない。

現実社会に生きる私から言わせれば、前者は「丸の内の田舎者」、後者は「渋谷の田舎者」である。それ以上でもそれ以下でもない。
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by foresight1974 | 2006-04-12 21:54 | 働く人々の「幸せ」を考える
 近頃の景気回復?のおかげで「リベンジ転職」なるものが流行っているそうです。
 要するに、就職活動のときに思い通りの会社や仕事に就けなかった人が早期に退職して、今の流れの中で「自分らしいキャリア」なるものを見つけていこうというわけです。
 まやかしですね。

 なぜなら、そうした「リベンジ転職」なるものを煽っている会社が、かつて僕らが転職活動をしてきたときにどういう「仕事」をしてきたか知っているからです。

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by foresight1974 | 2005-10-25 21:53 | 働く人々の「幸せ」を考える

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