カテゴリ:正義の手続を考える( 21 )

富山県警誤認逮捕の男性「身内が認めたと迫られ自白」
1月26日16時59分配信 読売新聞


 富山県警が2002年、同県氷見市の男性(39)を婦女暴行容疑などで誤認逮捕した冤罪(えんざい)事件で、男性が読売新聞の取材に、無実の罪を自白するに至った経緯を初めて語った。

 男性によると、取り調べは、任意同行を求められた02年4月8日から始まり、「『身内の者が間違いないと言っている』と何度も告げられ、やっていないと言っても信用されるわけがないと思った。言われるままに認めざるを得ない状況だった」と話した。その上で、「身内までも僕のことを信用していないんだと思った。気が抜けたようになってしまった」と語った。男性は3回目の聴取で自白に追い込まれた。

 さらに、「『うん』か『はい』以外に言うな。『いいえ』という言葉を使うなと言われた」とし、「今からいう言葉を一切覆しません」とする念書も書かされ、署名、指印させられたとも語った。被害者宅に押し入った手口も「酒屋を装って電話をかけたんじゃないかと言われ、同意させられた」とした。


感想:
何が美しい国だよ。笑わせるな。
刑事訴訟法を改正する前に、教育基本法をぶっ壊す能タリンが首相になることほど、悲惨なことはないね。
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by foresight1974 | 2007-01-27 21:11 | 正義の手続を考える

鹿児島県警のバカどもへ

「公選法違反の取り調べで賠償命令 鹿児島地裁」(毎日新聞2007年1月19日)

 鹿児島県議選の公選法違反事件に絡み、県警の任意取り調べで「家族らの名前などを書いた紙を無理やり踏まされ精神的苦痛を受けた」などとして同県志布志市の会社役員(61)が県に200万円の損害賠償を求めた訴訟で、鹿児島地裁は18日、取り調べでの違法行為を一部認定し、県に60万円の支払いを命じる判決を言い渡した。高野裕裁判官は判決で「取り調べ手法が常軌を逸し、公権力をかさにきて原告らを侮辱するもので、精神的苦痛は甚大」と述べ、密室での違法捜査を厳しく批判した。

 判決によると、原告は03年4月中旬、投票依頼のためビールを配ったなどの容疑をかけられ、志布志署の取調室で任意の取り調べを受けた。その際、捜査2課の警部補に両足首をつかまれ「お前をこんな人間に育てた覚えはない」「早く正直なじいちゃんになってください」などと、父親や孫のメッセージに見立てた言葉を書いた紙3枚を無理やり、少なくとも3回踏まされた。また、トイレに行く際に警察官から監視され、外出や帰宅の求めに応じてもらえず、精神的・肉体的に苦痛を受けた。

 警部補は証人尋問で「1回だけ足を紙の上に置かせた」と踏ませた行為を認めたが、「黙秘する態度は親族の気持ちを踏みにじるのと同じと諭すためだった」と主張し、県側は捜査の違法性を否定していた。

 原告は、問題の任意調べの容疑では立件されず、03年7月に別の現金買収容疑で逮捕されたが、翌月に処分保留で釈放。同12月に不起訴になった。

 判決を受けて県警の上永田政夫監察課長は「主張が認められず残念。判決内容を検討して今後の対応を決めたい」とのコメントを出した。


・・・ハァ?
「黙秘する態度は、親族を踏みにじる」だとぉ!?

バカかおまえたちは。
黙秘権は憲法上の「権利」だ!!

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by foresight1974 | 2007-01-27 21:05 | 正義の手続を考える
<松本被告>死刑確定 最高裁、特別抗告棄却を決定(毎日新聞/2006年9月15日)

 地下鉄サリンなど13事件で殺人罪などに問われたオウム真理教(アーレフに改称)の松本智津夫(麻原彰晃)被告(51)について、最高裁第3小法廷(堀篭(ほりごめ)幸男裁判長)は15日、東京高裁の控訴棄却決定を支持し、被告側の特別抗告を棄却する決定を出した。戦後最多となる計26人の殺害と1人の監禁致死など、全事件を「教祖」の指示と認定した1審の死刑が確定した。社会を震かんさせた事件の首謀者に対する裁判は、96年4月の初公判から10年余で、控訴審が一度も開かれることなく打ち切られた。
 被告が自ら控訴や上告を取り下げて裁判が打ち切られたケースはあるが、最高裁に統計が残る66年以降、控訴棄却決定で死刑が確定するのは初めて。決定は4人の裁判官全員一致の意見。


 すでにこの裁判についての問題点は何度か指摘しているので、ここでは繰り返さない。
 非常に予想通りだったというのが率直な感想である。

 そして、この裁判において、正義屋(産経新聞・読売新聞・週刊新潮など)の弁護団バッシングは、後世に大きな禍根を残すだろうということは容易に予想できる。
 まあ、今がこの正義屋たちの「絶頂期」であろう。
 安倍晋三と同じく、いずれ幻滅がはじまる。

 この裁判を巡る弁護団の弁護活動の正当性については、いずれ、長期的な連載記事としてまとめておきたいと考えており、現在、資料を収集しているところである。ご期待いただきたい。
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by foresight1974 | 2006-09-18 20:00 | 正義の手続を考える
「損害賠償、刑事訴訟で請求可能に・法務省方針」(日本経済新聞電子版6月25日)

 法務省は犯罪者を裁く刑事訴訟の法廷で被害者が被った損害の賠償に関する審理を同時に進め、有罪の場合は同じ裁判官が賠償命令も出す「付帯私訴」制度を導入する方針だ。刑事訴訟と別に被害者が損害賠償を求める民事訴訟を起こさなくてはならない現行制度に比べ、迅速に結論が出るため、被害者救済に役立つと判断した。


 附帯私訴
 刑事訴訟の際に損害賠償に関する審理も同時にする制度。欧州で広く採用されており、ドイツの刑事訴訟法では検察のような公権力でなく、私人が訴追権を持つ犯罪として名誉毀損、傷害、器物損壊などを列挙しており、これらの場合はいずれも損害賠償を同時に提起できる。日本でも旧刑訴法に同様の規定があったが、訴訟が複雑になりすぎるとして戦後の法改正で廃止した。(日本経済新聞6月25日朝刊「きょうのことば」より)


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by foresight1974 | 2006-06-25 20:21 | 正義の手続を考える
唖然とした一日であった。
通常、検察捜査において任意の事情聴取は朝から行われる。また、逮捕も早朝に行われる場合が多い。
記者会見など開いてのうのうと「弁明」する時間は、ほとんどの被疑者にはない。
検事調書へのサインまで済ませた男が、昼間に東証に姿を現し、記者会見で熱弁を振るっている姿は、司法実務の常識からすれば、異様そのものである。

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by foresight1974 | 2006-06-05 21:56 | 正義の手続を考える
 個人的には半信半疑だった疑惑が急展開を帯びてきた。
 もともと、こうした「疑惑ネタ」の予想的中率は悪い。今回も、強制捜査までいかないんじゃないかと思っていたのだが。。。

 それにしても、疑問がつきまとう。
 今回の疑惑で、誰が村上を裏切ったのか?

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by foresight1974 | 2006-06-05 01:29 | 正義の手続を考える
 今週になって大きく動き出したかにみえる耐震偽装事件。
 しかし、逮捕された8人の容疑は、名義貸しや見せ金増資など、典型的な別件逮捕であった。
 見せ金増資に容疑にいたっては思わず吹き出してしまった司法関係者もいるのではないだろうか。こんなことで逮捕されるなら、メガバンクのトップだって逮捕されなければなるまい。司法当局の「サジ加減」で、個別事件の合法・違法を決められる病理的弊害を如実に示している。

 それでは、「本件」と思われる耐震偽装に絡む詐欺罪の適用はあるだろうか。
 現時点では、非常に難しいといわざるを得ない。なぜなら、肝心の「絵」を描いた人物が逮捕されていないからである。
 総研の内河所長である。

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by foresight1974 | 2006-04-29 07:31 | 正義の手続を考える
 地下鉄サリン事件などで殺人罪などに問われ、一審で死刑判決を受けたオウム真理教元代表、松本智津夫被告(麻原彰晃、50)の精神鑑定を進めていた精神科医は20日午前、鑑定結果をまとめた。同日午後に東京高裁(須田賢裁判長)に届けられた。鑑定結果は「訴訟能力は失われていない」という内容で、同高裁はこの結果を尊重し、近く「被告に訴訟能力がある」との結論を下す見通しだ。
日本経済新聞朝刊2006年2月21日


 実に無意味で、何の成果もない出来レースの精神鑑定が終わり、いよいよ弁護団は追い詰められた。
 接見に現われない被告人を待つこと半年以上、38回目で現われた被告人は、自らオムツをはずすこともできない、もはや異常宗教団体の指導者ではなかった。それでも裁判所は、その被告人と打ち合わせをし、控訴趣意書を提出せよというのだ。
 こんな人物に判決を下したところで、いったい誰が救われるというのか?

 一審で組み立てられた詳細な事実認定に基づき、麻原を死刑にするなど、赤子の手をひねるより簡単なことである。
 しかしそれは、人や罪を裁いたことにならない。
 新聞報道や世論で裁判の行方を決めるならば、独立した司法権など必要ない。立憲民主主義など恥ずかしくて口にする資格もない。
 今必要なことは、弁護団を擁護し、鑑定意見を述べる精神科医を世論の圧力から守ることである。それでこそ、「公平な裁判」が実現するのである。

 しかし、肝心のマスコミの中に、実態を知りながら弁護団への誹謗中傷を生き甲斐にする、腐った輩が蔓延っている。
 弁護側立証までの時間稼ぎや控訴趣意書提出までの鑑定要求など、通常の刑事裁判ならいずれも正当な行為として問題にされないこれらの防御行為にことごとくケチをつけ、あたかも「弁護団の不当な裁判引き伸ばしをしている」ように「捏造」報道を繰り返した産経新聞や読売新聞。
 安っぽい正義感で被告人の人権保障という刑事裁判の鉄則を蹂躙した結果は甚大だった。
 一審判決後、日弁連幹部が奔走して受任してもらった弁護士は全員辞任。新たに選任された弁護団も、他に多くの事件を抱えながら、孤独で絶望的な戦いを続けている。

 「裁きの結果」責任を全く問われることのない、正義屋稼業のマスコミ諸氏に問いたい。
 おまえはここまでやって、まだ不満なのかと。
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by foresight1974 | 2006-02-21 22:09 | 正義の手続を考える
 当ブログの前進である「foresightの未来予想図」でも取り上げたが、昨日、戦時下最大の言論弾圧事件である「横浜事件」で、治安維持法違反で有罪が確定した元被告に対する再審(裁判のやり直し)の判決が下った。
 免訴という灰色決着であった。

 免訴とは、刑の廃止や大赦(恩赦の一種)などで裁判を続ける意味がなくなった場合になどに、裁判を打ち切って言い渡す形式的判決である。事件の内容に踏み込まないため、元被告らにかぶせられた罪が「冤罪だった」と認定されることはなかった。
 (中略)
 再審を決めた東京高裁の抗告審決定は、元被告らの自白は拷問によるものだったと認定、「無罪を言い渡すべき新証拠がある」と判断していた。
(朝日新聞朝刊2006年2月10日)


 上記報道によれば、判決を下した横浜地裁は「刑事訴訟法は免訴でも無罪と同じような補償を認めている」と指摘している。だが、すでに他界している被告らが求めていたことは経済的な補償ではない。このような反駁は司法試験受験生が論文試験で書けば済むことである。
 被告らが求めていたこと、何より「あの裁判は間違っていた」という司法の贖罪なのである。戦時下の言論弾圧に協力したという罪と正面から向き合うということである。

 裁判所は司法機関としての役割をわきまえつつも、時代の背景と向き合わなければならない。持ち込まれた事件の社会背景や時代の流れを見極めつつ、法律家として書くべきこと、論じるべきことを発見する作業なのである。
 そうした意味では、今回の判決は、司法試験受験生の優秀答案ではあっても、実務家の優れた判決とは言い難い内容であった。

参考:
横浜事件再審決定雑感(2003年4月16日)
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by foresight1974 | 2006-02-10 23:00 | 正義の手続を考える
 今回の記事で、ライブドア事件をいったんまとめておきたい。

 結局のところ、今回の事件の教訓というのは、私たちの「リテラシー」に尽きる。
 それは、堀江貴文という存在をどう評価するということについて定見のないメディアの右往左往、はしゃぎ方とけなし方に端的に表れている。
 メディアは思い出しているだろうか?フジテレビ会長の日枝が去年、ライブドアがニッポン放送の株式を大量に取得した際、「テレビの公共性」と発言した。あの言葉に、どれだけ多くの国民がシラけたか、ということをだ。

 また、そこから距離を置いて眺めているはずの私たちの、堀江貴文に対する評価も割れている。無論、様々な見方があっていいとは思うが、ここで深刻な事実を指摘しておきたい。それは、彼を擁護するにせよ、批判するにせよ、説得力を持って評論する数の圧倒的な少なさである。その証拠に、彼を批判する人々は、彼がいったいいかなる「罪」に問われるべきかについて、だれもその具体的罪状を列挙できていない。擁護する側は、「破壊者」「風雲児」という言葉を用いはするが、抽象的でやはり具体性がない。

 ライブドアに検察の捜索が入ったとき、六本木ヒルズを訪れた多くの人々はケータイで写真を撮り、ブログにアップした。それ自体は何ら悪いことではない。だが、結局のところそうした人々は、ケータイのファインダー越しにしか現実を把握していないのではないか。「ネットの自由」を謳歌しているはずの日本人の思考がいかに「不自由」なのかを象徴的に示してはいないか?

 情報を「主体的」に受け止めることの大切さ、を今一度訴えたい。
 当ブログでしばしば引用させていただくブログ「ふぉーりん・あとにーの憂鬱」作者・47th氏は、こうした事件に接するたび、「自分が代理人だったらどう行動するか」ということを考えるという。つまり、情報を主体的に受け止めるということはそういう努力のことであり、その積み重ねが「いざ」ライブドア事件が勃発したときに活かされるということなのである。

 そして、そうした努力はチンケな愛国主義的「教育基本法」改正などでは、決して教えられることはないだろう、ということも今一度、念を押しておく。

 
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by foresight1974 | 2006-01-29 23:16 | 正義の手続を考える

Let's think about day-to-day topics.


by foresight1974