カテゴリ:サイレント政治・社会評論( 53 )

 参院選の分析が各報道機関によってなされているが、おおむね「民主に期待して入れたわけではないが、自民党にお灸をすえた」という趣旨で一致しているようだ。
 その分析の是非は後回しにするとして、今回は、「お灸をすえる」ことすら期待されなかった、社民党、共産党の「護憲ニ政党」の退潮に触れておきたい。

 国政選挙において「憲法問題」を重視して投票する方は、改憲への批判の受け皿として社民党や共産党への投票を検討されるであろう。
 だが、残念ながら今回も両党は議席を減らし、いよいよ退潮が決定的となってきた。

 その原因は何だろうか?
 憲法改正問題への国民の無関心だろうか?確かに各種世論調査において、有権者が重視する政策課題で「憲法問題」は下位にランキングされることが多い。そのため、護憲を旗印にしている両党が、与党批判の受け皿になりにくかったという面は否定できない。
 だが、原因はそれだけだろうか?
 かなりの推論を重ねる話になるが、真の原因はこの両党の「内部」にあると思えてならない。しかも、病理は深刻なのではないだろうか。

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by foresight1974 | 2007-08-09 01:01 | サイレント政治・社会評論
 私が敬愛するブロガー・ツナミン氏は、「憲法問題を考えるBlog」7月27日付の記事において、選挙予測報道について以下のように述べられている。

 「マスコミは例によって、選挙予想報道ばかりやっているが、私は選挙結果の予想になど全く関心がない。というより、すべての選挙予想報道は有権者の投票行動に影響を及ぼすものであるから、それ自体、政治の民主過程を歪めるもので、本来許されないと私は思う。」


実は、私はこの見解とは全く異なるので以下に述べておきたい。

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by foresight1974 | 2007-08-04 10:28 | サイレント政治・社会評論
別に彼が辞めるべきかどーかなんでどーでもいいです。
問題なのは、こんな状態の安倍政権で「農相やりたーい♪」って、手を挙げる人がいるのか!?というギモン。

赤城の後任に要注目ですね!
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by foresight1974 | 2007-08-01 21:10 | サイレント政治・社会評論
b0037054_071340.jpg※8/1 一部加筆修正しました。

 驕りという言葉を辞書で引くと、「いい気になること。思い上がり。」という意味が出てくる。
 この言葉をストレートに当てはまりそうな人物は、まずは亀井静香のような典型的なフィクサータイプ、利権型政治家であり、安倍晋三のように、一見クリーンなタイプを思い浮かべる方は、そうは多くないのではないかと想像する。
 だが、今回の選挙で安倍晋三が敗北した理由は、まさにこの「驕り」によるものだ。
 根拠は何日もテレビに流れた、あのCMにある。

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by foresight1974 | 2007-07-31 00:41 | サイレント政治・社会評論
 さて、これまでみてきたように、極端な反対者を「仮想的」とし、稚拙な論理で反駁するものの、自身が打ち出す「改革」政策はどれもピント外れ。
 これが、この1年で安倍政権がやってきたことである。

 その最たる例が、「親学」提言の一件であろう。

◇「親学」提言のポイント
(1)子守歌を聞かせ、母乳で育児
(2)授乳中はテレビをつけない。5歳から子どもにテレビ、ビデオを長時間見せない
(3)早寝早起き朝ごはんの励行
(4)PTAに父親も参加。子どもと対話し教科書にも目を通す
(5)インターネットや携帯電話で有害サイトへの接続を制限する「フィルタリング」の実施
(6)企業は授乳休憩で母親を守る
(7)親子でテレビではなく演劇などの芸術を鑑賞
(8)乳幼児健診などに合わせて自治体が「親学」講座を実施
(9)遊び場確保に道路を一時開放
(10)幼児段階であいさつなど基本の徳目、思春期前までに社会性を持つ徳目を習得させる
(11)思春期からは自尊心が低下しないよう努める


 もう、馬鹿らしさのあまり、論評する気にすらなれない。
 さすがに、「愛国」大好き伊吹文部科学大臣も苦言を呈して最終報告には盛り込まれなかったそうである。

 だが、この「提言」にこそ、安倍政権の本質が隠されている。
 それは、「独善」である。

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by foresight1974 | 2007-07-26 00:41 | サイレント政治・社会評論
 第二に、安倍政権が引き継いだ小泉構造改革路線は「新自由主義」ですらない、マガイモノの「改革」だという危機感だ。

 これは、「NHKドラマ「ハゲタカ」補論(2)・法の下の巨大な不平等」に関連して指摘しておきたかったのだが、小泉政権後のいわゆる「構造改革」は、田中政権後の経済の均衡拡大路線=財政バラマキ路線の歪んだ焼き直しにすぎないのではないだろうか。
 例えば、小泉政権で成し遂げられた(と思われている)二つの大きな「民営化」―道路公団と郵政事業であるが、いずれの改革も成功したといえるだろうか?新規参入で競争が促進されただろうか?電力は?金融は?ライブドアの堀江貴文に実刑判決が下る一方で、それ以上の組織手かつ悪質な不正会計が発覚した日興コーディアル証券は逮捕者が出るどころか、今ものうのうと上場している。
 新しい企業が参入して業界が「活性化」した例は絶無であり、特に道路公団と郵政事業は、民営化された後も新しい利権を手に入れて見事に「焼け太り」つつある。
 これは、小泉純一郎が偉そうに啖呵を切って「郵政解散」と名づけた時点で、すでに勝負あった。
 解散を断行した当日、彼は亡くなったばかりのヤマト運輸元会長・小倉昌男のお別れ会に出席している。だが、そのときすでにヤマト運輸は郵政事業への不参入を決定していたのである。その後、郵政公社はコンビニエンスストアにまで郵便ポストを設置して、民間業者のメール便事業を大きく圧迫し続けている。

 90年代後半からの一連の自民党の「改革」政策は、市場を拡大し、競争が活性化して消費者に利益が還元されるような成果はほとんどみられていない。
 小泉政権当時、安倍晋三は自身が最も不得意とするところである経済関係の閣僚を一度は経験してみたかった、といわれている。しかし、(1)で見せたような無能ぶりではとても務まらなかっただろうし、結局は、安倍は小泉純一郎にとって都合のいい客寄せパンダに過ぎない。「改革」を連呼しても、改革の何たるかを語ることはできないのである。

 その政策をこのまま続けても、拡大していく格差社会を食い止めることはできない。安倍晋三は、この対策の切り札として「再チャレンジ」なる頭の悪いネーミングの政策を実施しようとしている。だが、実効性のありそうな政策は出てこなさそうな気配である。
 フリーターやニートの問題は、景気が良くなったから雇用を増やせば解決する問題ではない。山田昌弘が「希望格差社会」で指摘したように、彼らの最大のネックはエンプロイアビリティ(就業能力)だ。その能力に対する自己信頼が深刻なレベルで失われているのである。
 この点をサポートするには総合的で息の長い教育政策が望まれる。しかし、安倍晋三が教育基本法に盛り込んだのは「愛国心」。もちろん、こんなもので彼らの希望が満たされるわけがない。

 また、最低賃金や残業時間割増賃金の引上げなど、一見有効にみえる政策も、実はピントがずれている。なぜなら、日本の企業社会で横行しているのは、サービス残業にみられる賃金の踏み倒しだからである。したがって、これらの対策は実は何の有効性もないばかりではなく、現在浮かび上がりつつあるサービス残業問題が再び水面下にもぐりこみかねない。本当の対策は、残業代を払わない経営者に対する厳罰化や制裁金の制度だが、いずれも自民党は消極的である。
 非正規雇用の拡大や働き方の多様化といった社会の変化に、自民党政権の政策は一貫性を著しく欠いており、かつ場当たり的である。
 小泉政権の成立当初、最初に話題になった政策は何だったか、皆さんはご記憶にあるだろうか?「ワークシェアリング」である。
 もちろん、6年間たなざらしにされている。

 失われた10年ののち、歪められた改革政策で格差が拡大し続けているのが今の日本である。「愛国心」から再チャレンジにいたるまで、余計なお世話ばかりで、本質的なところに目を向けられていない。

(3)につづく
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by foresight1974 | 2007-07-24 22:04 | サイレント政治・社会評論
 北海道大学公共政策大学院准教授の中島岳史は、専門のヒンドゥー・ナショナリズム研究だけではなく、現在の日本社会にも鋭い問題提起を投げかけている。

 彼のブログ「コールタールの地平の上で」では、7月1日の記事「参議院選挙の争点」の中で、以下の2つをしっかり問うべきだと述べている。

1、イラク戦争の総括
2、格差問題と新自由主義政策の是非

 「表層的で薄っぺらなことばを連呼する政治家に、憲法改正の発議が確実な6年間の政治を任せてはいけません。有権者もそのときの「気分」ではなく、地に足の着いた「思考」によって投票に挑むべきです。」という主張には大いに共感する。

 ささやかながら、この呼びかけにお応えして、私がこの選挙にどのような「思考」で投票に挑もうと考えているか、書き記しておきたい。

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by foresight1974 | 2007-07-24 02:03 | サイレント政治・社会評論
(この記事は、カフェグローブのNews板に投稿しました。)
雑感です。雑感にしては長いです。笑

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by foresight1974 | 2007-07-03 18:52 | サイレント政治・社会評論
 まあ、私は安倍晋三をいう男に心から侮蔑していますし、この内閣が空中分解していくのが楽しみでなりませんが、書くべきことをきちんと書かないと気がすまないのでね。

 以下、雑感です。

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by foresight1974 | 2007-07-03 18:48 | サイレント政治・社会評論
 いろいろあった今年もあとわずかになった。
 防衛庁が省に昇格し、自衛隊法も改悪され、教育基本法も改悪されるなど、憲法改正への「露払い」が着々と進んでいる。
 批判はいろいろあるが、世論の趨勢とは誤った方向に流れていること自体を押し止めることは非常に困難である。

 今年、個人的には「改憲後」の自分の思想的立ち位置をどうするべきか、そんなことを考えていた。
 例えば、教育基本法が改悪された後も改悪前の教育基本法の「精神」を強調するというのは、政略的には非現実的であろう。もちろん、現状追認はあってはならない。悪法を受け入れるべきでもない。
 ならば、どうするべきか?

 その答えの一つが、表題に掲げた「リベラリズムの再構築」である。憲法が改悪されようと、自衛隊員がアメリカ様の下請けで甲斐甲斐しく働こうと、安倍晋三が靖国神社で手を合わせようと、教師が日の丸に敬意を払わないという言いがかりをつけられようと、それに抗弁できる普遍的な思考が、これからは必要になるだろう。
 もちろん、憲法改悪阻止を諦めるには時期尚早であろう。だが、愛敬浩二が「改憲問題」で指摘したように、圧倒的な改憲勢力が「現実的な」憲法骨抜き策と、将来の改憲の二兎を追っているとするならば、それに対応した発想もまた、求められるはずである。

 リベラリズムの再構築自体は、私の知性には手に余る作業である。
 だが、近年の憲法学者たち―長谷部恭男、松井茂記、愛敬浩二、安念潤司らの思考をフォローしたうえで、独自のアイデアを盛り込んでいく。
 憲法が改正されようとされまいと、教育基本法が改悪されようとされまいと、立憲主義の理念、基本的人権の普遍性、人間の安全保障、真の国民主権を後世に伝えていく作業を、「リベラリズムの法的思考」の中に表現できればと思っている。それはそれで、なかなか楽しい作業ではないだろうか。
 こんな世知辛い世の中でも、楽しみを見つけるということは、とても大切なことである。

 いろいろありましたが、それではみなさん、よいお年を。
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by foresight1974 | 2006-12-30 17:40 | サイレント政治・社会評論

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