「国が燃える」休載事件に関する事実の経過と検討(By foresight1974)

 さて、しばらく多忙につきブログを休んでいた間に、新しい事実が判明したので、追加して記しておきたい。

 11月11日のアサヒ・コムによれば、11日発売号で釈明記事を掲載したという。この中で集英社と作者の本宮ひろ志氏は「資料の選択、検証に慎重さを欠いた」として、単行本化の際には、指摘されたうち計10ページを削除し、 計11ページを修正することを明らかにした。アサヒ・コムによれば南京大虐殺を描いた27ページのうち、21ページを修正するということだから、ほぼ全面的な書き直しといえる。




 万全に調査の手が回っていないこともあり断定はできないが、おそらく本宮氏が抗議を真摯に受け止め、自ら修正に応じた可能性がやはり高いのではないかと思われる。異例とも言うべき全面的な書き直しにより、南京大虐殺は抗議した側の主張が大幅に取り入れられる内容となるのであろう。ウヨクの全面勝利である。
 そして、以前引用した「♪すいか泥棒 日曜版」作者・すいか氏の懸念は現実のものとなった。まさに、なるべくしてなった。というべきだろうか。

 そこで、以前に示したこの一文に戻ろう。

「 歴史問題をめぐって自称「被害国」やら在日朝鮮人やら国内の「進歩的文化人」やらが行ってきたのと同じような 「議論は口数の多いほうが勝つ」というだけの 一種の《言論の人海戦術》が,保守言論の底辺を支える大衆の間に根付いてしまう結果を招きはしないか.もしそうなってしまったら,遅かれ早かれ保守言論はお隣の国の金完燮バッシングと何ら変わりないレベルに自らを貶めてしまうことになる(もっとも金完燮氏の場合,《袋叩きにする側》に国がついているという点が決定的に違いますが).」

 
 政治が一般社会に働きかけるには微妙な問題をはらんでいる。
 たとえば、薬害問題を起こした企業に政治家が原因となっている薬品の販売を中止を申し入れる、といったような場合に、それを民間企業の営業活動を不当に妨害していると感じる人は少ないであろう。
 問題なのは、今回の事件が「言論の自由」や「歴史認識」という、個人の政治的アイデンティティにかかわる問題であり、政治が一方の側に肩入れした働きかけをするということは、それと反対の価値観を持つものを阻害・排除・差別することになるメッセージを発信しかねない。ということだ。
 今回のブログで参考に紹介したいぬぶし氏なる地方議員のその後の日記を見たところ、そうしたリスクを慎重に考慮したふしはまったくと言っていいほど見られなかった。おそらくは、そういうところが支持者にとってはいぬぶし氏の愛すべきキャラクターというやつなのだろう。
 しかしながら、以前、イラクで日本人人質3人が武装勢力に拘束されたときに「自作自演説」をネット上で堂々と唱えていた「前科」がある、と知ったらいかがだろうか。ろくな証拠もないのにそのような決め付けをする軽率な人物が、地方政治の本分とは全く関係ない政治問題に口をはさんでくる(しかも、地方議員ばかり50人かき集めている(笑))。
 これが健全な言論社会だと言い張る人物がいるのならば、是非問いかけてみたい。
 「あなた方は、他の人からどのように見られているか知っていますか?」と。
 そして、是非周りの人に自分の意見をぶつけてみた反応を、しっかりと確かめてみるべきだと思う。
 私には、この事件について私なりの見解はあるが、話したいことの本意ではないので、今回はここでは触れないでおく。
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by foresight1974 | 2004-11-14 17:37 | 表現の自由への長い道距

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