「国が燃える」休載事件に関する事実経過と論点の確認(2)(By foresight1974)

(つづき)

 この事件の集英社の対応の意図について、いくつか推測出来る。
 まず、集英社に対して、表面化している以外の圧力がかかっている可能性。一応、可能性としては考えられるが、現時点ではそのようなことを間接的にも推測させるようなことはない。
 次に、集英社が「弱者を演じている」可能性。つまり、自分達が不当な圧力を受けて屈した被害者を演じることで、世間の同情と批判の矛先を圧力をかけてきた側に向けさせることであるが、そうだとしても、本宮の漫画の訂正は避けられないことになる。そのような「工作」を本宮が受け入れるとは考えにくい。
 最後に、これが最も考えられると思っているが、本宮自身が自ら「間違っている」と抗議を受け入れた可能性である。自分が知る限り、本宮がこうした微妙な問題について、極端にどちらかのポジションを取った、というような話を聞いたことが無い。いたってニュートラルな立場だったはずである。今回問題となっている「国が燃える」についても、内容を見る限りどちらかに偏ったというより、単に「悪いことは悪い」というポジションだと思われる。




 そういう意味では、多分な推測をご容赦いただくとして、おそらく事件自体は意外に早々に決着するのではないか、と考えている。
 ただ、それにしても釈然としない思いは残るのである。それは、「集英社問題を考える地方議員の会」なる団体の行動である。

 彼らが今回の事件で果たした役割は、前のブログでご紹介した「いぬぶし秀一の激辛活動日誌」に詳しいが、彼らが社会的影響力、政治的影響力がある地方議員という立場でなかったら、わざわざ奥に通され、広報担当者と面会できるはずもなかったはずである。
 もちろん、彼らが違法性のある脅迫行為、強要行為に及んだわけではない。だが、そうした立場で働きかけや要請、抗議といった活動を行うことがどういう意味を持っているか、自覚しているように思えない。当団体の代表であるいぬぶし日記には、「拉致問題もマスコミに登場するまで黙々と訴えていたのは、地方議員だった。国会議員さん!日本の誇りを取り戻すため頑張ってよ!」とまあ、むしろ意気上がる勢いですらある。
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by foresight1974 | 2004-10-18 00:00 | 表現の自由への長い道距

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