民主党女性候補への中傷ビラ問題にみる「この国の民度」

 小沢新代表の誕生で、全国的注目を集めるようになった千葉7区の補欠選挙で、民主党から立候補した女性に対する、下世話な中傷ビラがばらまかれている。

 内容は、高校時代は暴走族のヘッド、元キャバクラ穣といった内容で、このオッサン受けする中身の詳細は、4月15日付夕刊フジが詳しく取り上げている。



 このうち、キャバクラ穣だったことは事実のようである。しかし、友達に誘われて2ヶ月ほどしたに過ぎなかったとのことで、今となっては証明しようのない過去の話である。

 問題なのは、こうした中傷が太田氏の政治家としての資質と何の関係もない、ということである。
 高校生の頃のバカ騒ぎ、大学生時代にはずしたハメ。そんなことは誰でも持っている過去のことであり、5年も6年も経ってから、政治に目覚め始めた頃になってから、ほじくりかえしてあれこれ言われる筋合いの話ではないだろう。
 結局は、相手が26歳の若い女性だったから、ということなのだろう。杉村タイゾウにホストの過去があった、なんて週刊誌に出ても今や誰も驚きはしまいが。。。

 千葉7区は、千葉でも特にこうした悪質な中傷ビラが出回る地域である。
 例えば、前回の統一地方選挙に際し、流山市では行政改革を訴える無所属の候補者が立候補し当選を果たしたが、選挙期間中、ほぼ全世帯に候補者の過去の転職歴を面白おかしく茶化したり、学歴を詐称しているなどの中傷ビラが数度にわたって一般家庭に配布された。また、投票日の二日前には選挙カーの窓ガラスが何者かによって粉々に破壊され、使用できなくなるという事件も起きている。公職選挙法では、選挙区内で利用できる選挙カーの数に制限が定められており、犯人は追い込みの時期を狙って、意図的に犯行に及んだ可能性が高い。
 太田氏に対する中傷は、そのような「お土地柄」で行われているのである。

 しかしながら、正直なところ、太田氏に対する筆者の期待度はゼロに近い。
 もともと千葉7区は太田氏の選挙区ではなく、民主党小沢グループに所属する内山晃氏(前回選挙では比例復活当選)のものだった。今回の補欠選挙に際し、当初内山氏は立候補の意向を示していたが、永田前議員のメール問題などで議席を減らすリスクを犯せなくなった民主党執行部が急遽、太田氏に白羽の矢を立てたらしい。
 つまり、太田氏は次回総選挙までのいわば「当て馬」であり、次回総選挙では内山氏を擁立する公算が高い。そのときの太田氏の立場は何ら保証されていない。

 こうしてみると、日本の政界における「女性」の軽さというのが、自民党・民主党問わず浮き彫りになってくる。太田氏の立場はそれを象徴しているといえる。
 
 アメリカで初めて女性として、副大統領の指名を受けた政治家の苦悩を描いた映画「コンテンダー」では、女性の過去の私生活が、男性の目からみても正視に耐えない形で次々と暴かれるシーンがある。
 日本はまだこうしたネガティブキャンペーンが少ない方だといわれているが、26歳の女性に対する中傷ビラを見て、この国に他国に誇れるような民主主義があるかどうか疑問に思う。
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by foresight1974 | 2006-04-17 00:27 | サイレント政治・社会評論

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