この国は後藤田正晴という政治家を失って

 訃報に関する話ばかりで、なんだかブログが湿っぽくなるが、後藤田正晴の大往生は、このタイミングと時流の中にあってなかなか示唆的である。

 警察庁長官、中曽根内閣の官房長官、宮沢内閣の副総理。。。常に権力の中枢にあり、その経歴は保守のそれにふさわしいものでありながら、首相の靖国神社参拝に反対したり、自衛隊の海外派遣に慎重論をぶつなど、リベラルなバランス感覚に富んだ政治家であった。

 だが、もし彼の死をもってリベラリズムの退潮を決定付けようとするならば、その責任は彼の死にあるのではない。彼の思想を受け継ぐことの出来なかった、後輩たちにある。

 そして、私たちが小泉純一郎に「危うさ」を感じることがあるとすれば、同様に彼自身だけに非があるのではない。小泉純一郎にとっての後藤田を配することが出来なかった、彼の取り巻きにあるのだ。
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by foresight1974 | 2005-09-21 23:13 | サイレント政治・社会評論

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