日本破れたり・・・内輪受けの格好付け政権が招いたイスラム国人質事件の悲劇・・・そして冷えた怒り

「いつになったら、貴様らはこれが戦争だということを理解するんだ?」
(福井晴敏「亡国のイージス」)




この場合、“平和ボケ”とい言葉は、どちらの側に使われるべきなのだろうか?
砂塵の中を這いずり回るような取材活動で、イスラム社会の現実を知りつくしながらも、なおも人道的な方法で人質の解放を求めた人々と、外務次官の独断専行で、主要各国が今はまともに接触しようとしないイスラエルに乗り込み、イスラエル国旗の前にひざまずき、「単なる人道援助」だった支援を「イスラム国と戦う国への援助」とまで言い放ち、愚かな総理大臣と。
どちらの人間に使うべきだろうか?

今、ニュースではこの男は「テロリストを許さない」と発言しているが、失笑を禁じ得ない。
代わりに後藤さんの仇討ちでもやるつもりなのだろうか?
おなかが痛くて総理大臣を投げ出した8年前と、この男は何も変わっていない。
そのくらいは、いい加減さすがにこの国の有権者にも気付いてもらいたいものである。

NSCだの特定秘密保護法だの集団的自衛権だの歴史認識だのと、この男がいうところの「強い日本」とやらは、一歩海外に足を踏み出せば、まるっきり張子の虎なのである。
人質2人がむざむざ殺害されるまで、まともな交渉は出来ていないという事実は、自民党が存在する限り特定秘密保護法の例外規定によって非公開のままであろうが、結果として満天下にさらされた今となっては、もはや秘密にしたって何の意味のない秘密であろう。
ただ、メンツのために隠される。沖縄密約と同じ構図がまた作られる。

私は最初にこのニュースに接したときに思ったのは、
「さっさと身代金を払えばいいものを」
というものだった。
すでに報道にある通り、イスラム国というのはまだまともな国家の体をなしていない。いくつかのグループに分かれて路線の対立すらみられる。一貫性のある交渉姿勢をとっていなかった。
彼らが自分たちのメンツを気にして人質殺害という非合理的な手段を取る前にカネで解決するべきあった。

これだけ書いても、状況に悲観的なのは、節操のない右派メディアによって、また安倍擁護の論陣が張られ、内輪向けの格好つけパフォーマンスが繰り返されることが容易に見通せるからである。
自民党政権にとっては、海外でどのような立場に立たされるかより、国内でどう思われるかの方が政権維持にとって重要である。あの連中もそのくらいは頭が回る。
海外でどのような立場に立たされるか、ということのリスクを引き受けるのは日本政府ではない。
後藤健二さんのような真摯なジャーナリストが引き受ける羽目になるのだ。
そうした人々がいったん人質に捕らわれれば、自己責任などという愚昧な村八分論が繰り返される。
そうした社会の構図はこれからも変わらないだろう。


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by foresight1974 | 2015-02-01 07:16 | 9条問題

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